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ちょっと待った!!

「ちょっと待った!!」 また誰かがやってきて杉田くんの話を遮った バッとそっちを振り向くとそこには仁王立ちする夏輝ちゃんとその後ろでぜーぜーと肩で息をする夏輝ちゃんと一緒にお祭りにいった男の子がいた 「な…なつきちゃん…!?」 夏輝ちゃんがチラッとこっちを見て私にパチッとウインクする いまどうでもいいけど皆ウインク上手だね…… 一緒に走ってきた男の子はいっぱい走ったのかウッ…っとえずいたりしてる… …かわいそう… 夏輝ちゃんはにこっと笑ってピンクの人の前まで行った ピンクの人の隣に立ってる杉田くんはなんだか落ち着かないようにピンクの人と夏輝ちゃんの顔を交互に見てた ピンクの人もにこっと笑って首をかしげている 「頬付…紺庄くんと一緒じゃなかったの?困るなぁルールは守ってもらはないと」 「えー健斗の彼氏がおったから気を利かせてこっちに来たんやんか~オレやさしー…」 「じゃあこっちでも気利かせてよ」 「んー…ちょっとオレよくわからーん、一人さみしーからいややもーん」 「………」 「………」 二人ともにこにこしながら無言で見つめ合ってる でもすっごく怖い… するとしばらくして夏輝ちゃんはこっちをちらっと見て、それから杉田くんもチラッと見てからピンクの人に向き直った またにこっと笑いなおす あの男の子はやっとふらふらしながらこっちに来た 「じゃあさ…頬付、私たちと回ろうよ~」 「はぁ!?」 「ほら~杉田はちづと、行っといで?」 「う、あ…!!」 「ちょっと、ま…」 「頬付はこっちね!!」 夏輝ちゃんがちょっと強引にピンクの人の腕を引っ張って、それから杉田くんをこっちに向かって押した バランスを崩した杉田くんがおっとっとってこっちにくる 「なつきちゃ…」 「ほら!!ちづ行って?」 「で、でも…」 「行って!?」 ピンクの人はあの男の子と夏輝ちゃんに両腕を取られてじたばたしてた 杉田くんは頭にいっぱい?を浮かべている ちょっと待っててってこういうことだったんだ… じーんっとなんだか感動した 夏輝ちゃん私のためにわざわざここまで来てくれたんだ!! 夏輝ちゃん私頑張るね!! うんっと一回大きく頷いて杉田くんに向き直る 杉田くんはまだ混乱気味に首をかしげてた 「杉田くんっ!!いこっ!!」 「え、あっ…さ、桜井さん!?」 そうして今度は私が杉田くんの手を取って走り出した がんばらなくちゃ!! 後ろでピンクの人と夏輝ちゃんの声が聞こえた気がした

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