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にこにこ

そっか…そっかぁ!! 杉田くん彼女さんいなかったんだ!! それを聞いて一気に心が明るくなった そうだよね…!!杉田くんが彼女いるって言ってたわけじゃないもんね!! 嬉しくてにこにこが止らなかったけど杉田くんがこっちを見てることに気付いて慌てて抑えた それでもほっぺがにへーっと上がってきちゃってたんだけど… 一気に顔が熱くなる ほっぺに手を当ててこれ以上変な顔にならないようにした な…なんか…私の事を見てた杉田くんが優しい顔をしてた… もう一度チラッとそっちを見てみる 「……?」 「!!」 や、やっぱり!! 杉田くんにこにこしてる!! 私はあんまり杉田くんがニコニコしてるのを見たことがない って言うか皆あまり見たことないんじゃないかな… 別に悲しい事があるからとかそういう事じゃなくて…もとからあまり笑ったり怒ったりが表に出ない人なんだと思ってた… 何度もしつこいなと自分でも思うけどもう一回確認… 「……桜井さん…?」 「あ、うん、ご、ごめんなさい!!」 「?」 ………どうしよう…杉田くんの顔見れないかも… 「…桜井さん?大丈夫?」 「へっ!?あっ…す、すぎたくん…う、うん!!だ、大丈夫!!」 「ホントに?」 「う、うん!!ほ、ほんと!!」 杉田くんに背中を向けて幸せにそんな事を思ってたら突然目の前に杉田くんがいて顔を覗き込まれてた ち、近い!! 思わず顔をクルッと背ける は、恥ずかしい!! 恥ずかしすぎてどこかに隠れたいような気持ちになる すると運よく振り返った先になんだか照明が落ちてる屋台があった 人が入っていくのを見ると営業はしてるみたい… あ、あそこなら顔見えない!! とっさにそう思って顔を見ないようにしながら杉田くんの後ろに回って杉田くんを押した 「す、杉田くん!!そ、そこ!!そこはいろ!!」 「え…こ、ここ…?」 「は、はやく!!」 「え、あ、ちょ…さ、桜井さん!?」 ぐいぐいと杉田くんをそのお店の方に押す は、早く…顔が見えないとこに… その時はそれだけしか考えてなかった だからお店の看板も見えてなかった… まさか『おばけやしき』だなんて…

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