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ちづちゃんのファースト…

こ…怖かった… 私が確認もせずに入った暗い建物はお化け屋敷だった 私、おばけとか暗いとことかダメなんだった… でもそう思ったときにはもう遅くておばけに驚かされてお化け屋敷の奥まで入り込んでしまっていた 杉田くんが一緒でホントに良かったと思う 一人だったら確実に気絶してた… 小学生の時に修学旅行で行った遊園地のお化け屋敷で倒れて大騒ぎになったっけ… それからそういうのダメなんだった… …………… ……………杉田くん……せっけんみたいないい匂いだったな…… あの時は必死でそんな余裕なかったけどあんなに杉田くんとくっついてしまった… 思い返しても嬉しいような恥ずかしいような…そんな気分になる でもそのすぐ後にそんな事よりももっとすごいことをしてしまった… あんな…こと… 私の早とちりからお化け屋敷に入っちゃって自分で入ったくせに怖くてどうしようもできなくなってしゃがんでた 杉田くんは私が怖がって背中にくっついても嫌がらないで一緒にしゃがんでてくれてやっぱり優しかった ず、ずっとこうしてるわけにもいかないし…が、がんばらないと… だからやっと落ち着いてきて頑張れるかもって思えたんだけどちょうどその時肩にのそっと何か乗って来た 私のほっぺに長い真っ黒髪の毛みたいなのがあたって私の肩越しに白い手がぬっ…と伸びて杉田くんの肩をたたいている 頭が真っ白になった 声を出そうとしたのに出なくて怖くて口をぱくぱくさせてやっとかすれる声で杉田くんを呼んだ 振り向いた杉田くんも顔を真っ青にしてた 「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」」 もう誰の悲鳴かもわからないくらい大騒ぎして全力疾走でお化け屋敷から転がり出した 前を走る杉田くんとはぐれたらダメだと思って一生懸命走る お…おばけ…おばけ… 腰が抜けてしゃがみこんじゃいそうだったけどそしたらあのおばけが後ろから追いかけてきてて捕まっちゃうような気がして必死だった でもそんな風に一生懸命走っていたら突然目の前を走ってた杉田くんが急に立ち止まって振り返った え…えぇ…!? 急いで私も急ブレーキを掛けようとしたんだけど間に合わなくてしかも履いてた下駄に躓いてこける 足が地面から離れて周りがスローモーションみたいに見えた 杉田くんがびっくりした顔をしてる でもそこから同行できるわけもなく私はそのすごい勢いのまま思いっきり杉田くんに突っ込んでしまった 「いっ…!!」 「ぅ…うぅ…」 ゴチン!!っと鈍い音がしてなんか顔と頭が痛かった でも体は痛くない うぅ…くらくらするぅ… マンガとかだったらぴよぴよと頭の上にひよこが回ってそうなはっきりしない頭を動かす なんか一瞬だけ記憶が飛んだみたいな感じだった あれ…私…杉田くんに突っ込んでっちゃって…それで… ………………………………… …………あ…れ……な、なんか…唇あったかい…!? 不自然な感覚に慌てて目を開いた

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