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やきもち

「ちょ、ぎん!!止れよ!!」 「…………」 「おい!!銀…」 「…………」 「さ、桜井さんのとこ戻らないと!!」 「…………」 銀は無言のまま俺を引っ張っていく 銀の方が歩幅が広いからついて行くのが精いっぱいで銀の顔は見えなかった 早く桜井さんのとこ戻って桜井さんのせいじゃないって言わないと!! そのままお祭りの一番奥にある神社まで連れてこられた 多分このお祭りもここの神社の神様のための祭りなんだろうけど皆縁日の方に気を取られてばかりで神社自体はがらんっとしている 銀はそんな神社の裏手に回ってそのままドンッと俺を近くの木に押し付けた 腕をまわされて逃げられなくされる 「…いっ…な、なんだよ…」 「……まだちづちゃん?…」 「……え…?」 「……………」 「き、キスしたことならあれは事故で…別になんにも………んぁぅ!?」 「………」 別にこんな言い訳がしたかったわけじゃなかったのに無駄に突っ張った言葉が口から出てしまう でもそしたら突然銀にキスされた 無理やり口をこじ開けられて舌を入れられる 口の端から呑み込みきれなかったよだれが伝っていった しばらくして口が離れる 銀の口からはぁ…っと吐息が漏れて糸を引いた 苦しい… 「…っはぁ…なん…なんだ、よ…」 「オレがホントにそれだけで怒っとるとおもっとんの?」 「……?…」 銀は珍しく真剣な顔して俺の目を見てた なんだか照れくさくなる 「じゃあ…なんでだよ…」 「………」 「…なんか言えよ……」 銀はじーっと俺を見つめてまた何も言わない… それどころかはぁ…っとため息をついた ……ため息つきたいのはこっちだっつの… 「キス、嫌やなかったん?」 「…え…?」 「ちづちゃんとのキス、嫌やなかったんやってな?」 「…あ、あぁ…?」 「ちづちゃんのおっぱいも揉めて童貞のまなにはさぞ嬉しいイベントだったことでしょう…」 「……………何が言いたいんだよ……」 「………はぁ…」 ……? 銀がまた深くため息をついた

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