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カミングアウト
頭が混乱する
「つまりな…?こういうこと…」
突然ピンクの人が現れたと思ったら杉田くんを目隠しちゃって…
く…くちと…くちを…
………………
「ん……んん?…んっー!?…んぅ!!んぅぁ…!!ンン!!」
「はいはい、まな、しーっ…」
「んゃ…んんぁんーっ!!んぅーん!!んぁ!!」
「んー…んうんう言っててわからんなぁ…」
「んっー!!」
杉田くんは苦しそうに顔をゆがめてピンクの人の胸をどんどん叩いてる…
はわわ…あんなに叩いたらおっぱいがちっちゃく…じゃなくて……えっと…えっと……
……………
!?!?!?!?!?!?!?
ち、ちゅーしてる!?
やっと気づいて顔が真っ赤になる
なんだか見ちゃいけない物な気がしてぱっと手で顔を覆った
でも好奇心に負けて少し隙間を作って見てしまう
ちゅ、ちゅー…す、杉田くんとピンクの人が…ちゅ…え?…あれ?私も杉田くんとちゅーしちゃったからピンクの人とは間接ちゅーで…えと…あ、そ、そうじゃなくて…えと…あれ…?
余計頭がこんがらがってる
つ、つまり……どういう事?
はわはわと目をまわしてるとピンクの人と目が合った
杉田くんは苦しそうな顔でピンクの人胸にしがみ付いて目にはうっすら涙まで浮かんでるのにピンクの人は涼しい顔でニヤッと笑った
ぴゃっと思わず背筋が伸びる
ピンクの人と杉田くんとの口が離れた
よだれが口の間糸を引いてて杉田くんはほあんって顔してて…はわ…はわわ…なんだかえっちだよぅ…
もっと顔が赤くなった
「ちーづちゃん?わかった?こういうことやねん?」
「はっ…はぇ…!?」
突然名前を呼ばれて変な声が出る
そ、そっか…わ、私だよね…私しかいないもんね…!!
「えっと…」
「まなはな?オレと付き合ってん、ずっと前から…」
「ず…ずっと…」
「一年とちょっとぐらいやろか?やからまなは彼女おらんけど恋人はおるし、好きな人もおんねん、なー?まな?」
「………う、ん……」
「………」
なんだか釈然としなさそうな顔で杉田くんが頷く
そ、そうだったんだ…か、彼女じゃなくて…彼氏さんがいたのか……
なんだかいろんな意味でショックを受けて呆然と立ち尽くしてた
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