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独占欲

銀の息が顔にかかる 銀がぺろっと唇を舐める仕草や乱れた前髪をかき上げる仕草が色っぽかった ぼーっと熱い息を浅く吐きながらそんな様子を眺める 「………」 「んっ…」 銀に口内を舐めとられて体がフルッと震えた あの後結局銀に流されてしまってヤってしまっている… こんな場所で…とも少し思ったけどなんでか今日はいいかなって思ってしまった 服はとっくに脱がされて身に着けているのは銀に『冷えるし擦ったら痛いやろ?』って言われて肩に申し訳程度で引っ掻けられた銀のカーディガンだけだった なんかコレのせいで余計にやらしい気がする… でも銀は珍しく気持ち悪いぐらいに優しくしてくれている 何度も何度も抱き締めて、体を撫でて、キスしてくれる また目元にキスして涙を吸い取っていった 「ふふっ…しょっぱ…」 「……ッンン…うる…ッン、さ、い…」 銀がそのまま唇にキスしてくるから俺の口でもしょっぱい味がする ちゅるっと舌が絡む音がして顔が熱くなった すでに銀の指を二本も埋められている後ろがひくんっと震えた感覚が自分でもわかって恥ずかしい 銀は立ったまま俺の後ろに指を入れてそこを解していた もちろん俺も立ったままだからなんか変な感じ… それに気を抜くとかくんって膝から崩れ落ちそうになる 無意識のうちに銀の胸元にしがみ付いて腰を引いてしまった 「まな、腰引かんで?うまく解せん」 「ンンッ…む、りぃ……」 「…ほら、こっち」 「ひゃ…!!やっ…」 「ココ?」 「やぁ…だぁ!!」 銀に腰を引かれたことでいいところが銀の指先に当たる それで余計に体が反ってまたいいトコに当たっての繰り返しだった こりこりとそこを何度も指先が微妙にかすめて行って頭がちかちかする とろーっと粘度の高い先走りが地面に垂れて行った その時… 「…えー神社ぁ?早く行かないと花火始まるって~…」 「うるせーちゃんとお参りしてからじゃないと落ち着かねえんだよ」 「お前おばけとかたたりとか信じる系なの?ビビりかよ!!」 「ちげーよ!!」 神社の表の方から人の声が聞こえた しかも複数人 ココは多少は縁日と離れているけど特別そうってわけではない 大きな声を出したりしたらきっと聞こえるだろう 今日はいいかななんて思った自分が浅はかだった 腰が無意識にかくかくゆれてもう我慢できそうにない… ぎゅうっと銀の胸に顔を押し付けていやいやと首を振る 銀の優しさがまだ少しでも残ってることを期待した でもその期待は無駄だったらしい 銀はもういつものいやらしいにやにや笑いを浮かべていた

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