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美しくない彼
月曜日の昼休み
俺は学校の屋上にある小屋の上でlunchを食べてた
だんだん肌寒い季節になってきた…
言っとくけど別にぼっちってわけじゃない
裏庭に行けば学や銀くんが快く(うんざりして)一緒にお昼を食べてくれる
ただ今日はちょっとそう言う気分じゃなくて屋上に来てた
「いてて…昨日の人ははずれだったな…」
ズキズキと鈍く痛む腰を摩りながらさっき女の子がくれたかわいらしいお弁当を食べる
かわいいキャラクターのお弁当箱のなかにいろんな形に切られた野菜が入っていて全部カラフルなシリコンのカップの中に入れられていた
今日の相手はお姉さんにしよ…かわいい系の…
はーっと溜息をついてハート形のハンバーグを口に入れた
その時、バーン!!っと大きな音が鳴って俺が乗ってる小屋のドアが開いた
この小屋はそのまま階段になってて下の階につながってるから誰か来てもおかしくはないんだけど…こんな時期に……一人になれると思ったんだけどなぁ…
最近ツイてない…
またはぁっと溜息をついて下に降りようと思ったら声がした
「屋上ッス!!」
「………」
ここ最近俺はほんとについてないらしい…
そっと下を覗くとばーんっと両手を広げて深呼吸する若葉ちゃんがいた
しかも一人…
「……ん?……あ!!ノア先輩ッス!!」
「!?」
見つかった…
若葉ちゃんが嬉しそうに小屋に登る梯子の方へ走ってきた
「………」
「………」
若葉ちゃんが梯子の一段目にんーっと手を伸ばす
………届いてないし…
梯子の一段目が少し高い所についてるせいで若葉ちゃんの身長じゃ届かないみたいだった
早々に諦めて困った顔をしてこっちを見つめてる
まぁ俺は登れたんだけど…
「……登れないッス!!」
「………」
「……届かないッス!!」
「………俺に引っ張れって…?」
「ウッス!!お願いします!!」
「………はぁ…」
これ以上ほっとくとまたきゃんきゃんうるさそうだから仕方なく引っ張り上げてやった
若葉ちゃんがにかっと笑って「ありがとうございますッス!!」なんてよくわからないことを言ってる
美しくない…全然…
またため息が出た
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