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イライラハーフくん
「いや~まいったなぁ~」
なんだか複雑そうな表情の名前もよく覚えてない女に向けて『またね~』なんて手を振る
ありゃ完全引かれた…ウブそうでおっぱいの大きい良い感じのこだったのに……しかもJK…まだヤる前だったし…
チラッと隣を見るとまた前みたいにかわいげのない顔に戻ったハーフくんがいた
突然抱いてくれって言われてもなぁ…
「別にさぁえっちするのは良いけどさ、お兄さんお金ないよ?さっき言った通り銀に追い出されちゃったしさぁ…ハーフくん満足させるだけのテクがあっても満足させれる場所は用意できないよ?」
「………」
そう、オレは今銀に家から追い出されてヒモ生活を送っていた
って言うか正確には学くんが祝ってくれるって言う銀の誕生日だけ家にいなければよかったんだろうけどお兄ちゃんだって冷たくされたら怒っちゃうもんね!!
しばらく家に帰らないことにしてやった
銀が寂しいよぅって泣きついて来るまで帰ってあげないもんね!!
その話をハーフくんにしたらなぜかため息つかれて『じゃあ一生帰れないですね』とか言われてた…
なんで!!ひどい!!ぷんぷん!!
ハーフくんがまた口を開いた
「じゃあ…うち来ます?とりあえず…」
「おっ…いくいく~、お酒ある~?」
「……まぁ…ありますよ…父と母のですけど……」
「いいね~のむのむ~お兄さん飲んじゃう~」
「…………」
ハーフくんはまたため息をつくとクルッと向きを変えて歩き出した
小走りでそれについて行く
溜息をつくと幸せが逃げるんだぞぅ!!
ハーフくんはなんか見るから怒ってますって感じだった
こんな状態でもエッチしたいなんていいねぇ~若いねぇ~
……こんな状態だからなのかな?
まぁオレには関係ないけど~
その後タクシーに乗って2000円も掛けてついたのはすっごく大きい真っ白いおうちだった
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