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同居

次の日の朝 「…ん…ん~…っはぁ……」 「………」 目が覚めるとベットの上でハーフくんの隣に眠ってた ハーフくんは天使みたいな寝顔ですぅすぅ寝息を立てている 顔は極上なんだけど…性格がねえ… 手を伸ばして柔らかそうな前髪に触れるとハーフくんのガラス玉みたいに大きな目がぱちっと開かれた 真ん丸に開かれたそれがゆるゆるとまた閉じられていく 「おはようハーフくん、朝だよ」 「………」 「なに?無視?お兄さん悲しいなぁ…」 「………」 そう言うとハーフくんは鬱陶しそうに顔をしかめてクルッと寝返りをうってしまった あ、キスマークついてる…オレの…ではないから別の人のかな? それに触れるとビクッとして肩越しにこっちを見てからさらに恨めしそうな顔をして睨んできた それに気づいてないふりをして話す 「いいなぁ…久々にいいベットで寝たよ、銀がずっとリビングのソファで寝せるからもう体が痛くてね」 「………」 「…あ、女の子の家でもベットで寝たけどこんなふかふかじゃなかったなぁ…狭かったし…まぁおっぱい当たってて気持ちよかったんだけど…」 「……フン…」 ハーフくんはうっとおしそうに鼻を鳴らした そんなハーフくんに後ろから抱き着く すべすべでやわらかくてあったかい するとハーフくんがクルッとこっちを向いて起きて初めて口を開いた 「…じゃあ……しばらくここにいます?」 「……え?」 「オレしか住んでないし…食べ物も酒もありますし…オレがセックスしたいって言ったときに相手してくれたら別にいいですよ…」 「………」 「…まぁ別に…嫌ならいいですけど…」 「!?」 そう言ってまたハーフくんはむこうを向いてしまった 「ほんとう?いいの?」 「良いって言いました…」 「………」 ここに暮らす?辺りをきょろきょろしてみた 天井は高いしベットもソファもフカフカだしお酒もおいしかったしきっとご飯もおいしいんだろう ………………… 「わーい!!やったぁ!!」 「うわっ…ちょっと…大きい声出さないでくださいよ、頭に響く…」 「あれ?ハーフくん低血圧?オレが介抱してあげ…」 「じゃあ静かにしてください…」 こうしてオレはしばらくハーフくんの家でお世話になることになった

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