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ノア先輩の家

「……でかい…ッス…」 週末ノア先輩に言われた住所まで来てみたらすっごいおっきいお屋敷があった どーんってでっかくて…まっしろで…お城みたいッス…… 猛さん家のアパートの5倍はあるッス… ドアじゃなくて門のところについてるぴんぽんを押してソワソワして待ってたら大きなドアが開いて中からノア先輩が出てきておれに手招きした 「おじゃましますッス!!」 「……どうぞ…あとうち靴脱がないから…」 「お…おぉ…!!」 かっこいいッス!! 家…っていうかお屋敷の中にもたくさんの絵とか花瓶とかなんか高そうなものがいっぱいあった コ○ン君みたいな格好のちっちゃいノア先輩とその両脇にすごい美人な女の人とすごいカッコいい男の人が立ってるでっかい写真とかもあってそれがノア先輩のお父さんとお母さんだって教えてもらった 俺も毎年家族で写真撮るッス!! そしてそのまま奥の方の部屋まで連れてかれて先輩の部屋だって言う部屋に入ると誰かすごく見たことのあるような気がする人がいた でもそれが誰なのか思い出せなくて首を捻る 「きみかぁ…若葉ちゃんって…」 「!!」 その人がゆっくり口を開いた 「だれッスか?」 「……金さん…ほら、銀くんのお兄さんだよ…」 「!!兄貴の兄貴ッスか!?」 ノア先輩に尋ねるとノア先輩はなんだかソワソワしながらそう教えてくれた 「ふふっ、そうだよ」 「似てるッス!!」 「嬉しいな」 「そっくりさんッス!!」 「ふふっ…」 金さんはニコニコ優しそうでいい人そうだった おいでおいでっておれに手招きして甘くておいしいお菓子をくれた ちょっと変な味がした気がするけど…きっとこれが大人の味ってやつッス!! そして大きいベットに座って金さんとおしゃべりしてた ノア先輩は何故かばつが悪そうな顔をしてソファに座ってスマホを弄ってる …? 先輩どうしたんスかね?一緒にお喋りできなくて拗ねちゃったんスかね? でもそんな呑気な事を考えてお菓子を食べながら金さんとお話ししてたらなんだかだんだん頭がボーっとなって体がふわふわしてきた なんだかねむっちゃいそうな感じで気持ちいい…あったかい… 「あれ?若葉ちゃんおねむかな?」 「…ふぁぇ?…しょんな、こと…ないれふ…」 「お薬効いてきたみたいだね?良いんだよねハーフくん?」 「……別に…どうでもいいです…」 「おく、すりぃ…?」 「ふふっ、そうだよ?これから楽しいコトしようね?」 「…ふぁ、い……」 「ふふっ…」

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