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にょあしぇんぱい

「…ぅ…あ…?」 「……あらら…」 「………」 金さんとちゅーしようとしてでも気づいたらノア先輩に後ろからぎゅーってされてた 金さんはあははーって笑っててノア先輩はなんか怖い顔してるッス… 「…はぇ…?…にょあ…しぇんぱい?」 「………」 「……?…」 ノア先輩はしばらくじーっとおれを見てた でもしばらくするとおれをふわふわの毛布にくるんでひょいって抱っこしてそのまま部屋から出てしまった 部屋を出る時に後ろを見たら金さんがばいばいって手振ってたッス… おれもばいばいって手を振りかえす そのままノア先輩は何も言わずにぐんぐん歩いてどこかの部屋に入るとおれをぽいっとベットの上に放り投げた 「にょあ…しぇんぱ…」 「うるさい若葉ちゃん…」 「あぅ…」 ノア先輩は洗面所から持って来たタオルでおれの顔や体をごしごし拭く ちょっとだけおっぱいとかと擦れてむずむずした 「ふぁ…しぇんぱぁい…」 「静かにしてってば…」 ノア先輩は怒ってるみたいな声だったけど俺の体を拭くと洋服を着せて冷たいお水と甘いチョコレートくれたッス… 今度は普通の味の ノア先輩…どうしたんスかね… ぽわぽわした頭で考える 「にょあ、しぇんぱいも…ちゅー、したかったんれす、か…?」 「………」 ぽわぽわする頭で一生懸命考えたその質問に先輩は答えてくれなかった 「……運転手さん、ここの住所までこの子連れてって、お金は…これぐらいでいい?おつりいらないから…」 「え、こんなに…」 「いいから早く行って?」 「は、はい…」 「ばいばい、にょあしぇんぱい…」 「………」 「にょあ、しぇんぱい…」 「………」 その後のことはなんだか頭がぼんやりしててあんまり覚えてない でも先輩がオレを抱っこしてタクシーに乗せてくれた気がする ぶろろろーってエンジンの音がしてノア先輩の家が遠くなる ばいばいって手を振ったけど先輩は手を振りかえしてくれなかった タクシーはしばらくするとおれの家についておれは眠たくて家に入るとすぐ眠ってしまった

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