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食べ過ぎ注意

金さんがにやぁっと笑っているような気がする でもやっぱりあんまりよく見えなくてうーんと目を凝らした すると… 「……ッ!!」 「!?」 突然金さんがノア先輩の胸元を掴んで引っ張ってキスをした ビックリして声が出ない 先輩たちの周りの人もオレと同じように口をぱくぱくするかきゃーっと悲鳴をあげてる人までいた ち、ちゅーしてるッス…!!の、のの、ノア先輩と金さんがちゅ、ちゅーしてるッス!!!!!!! あわあわと何か見てはいけないようなものを見てしまったような気がして両手で目を覆った でも気になってしまった指の間に隙間を作ってそっと覗く 「!!」 ま、まだちゅーしてるッス…!! ぴゃっと指の隙間をなくして目を覆った ち、ちゅーしてたッス…の、ノア先輩と…金さんが… く、くちと…くちで……… 頭の中に焼き付いて離れないさっきの光景が浮かぶ 別に自分がしたわけでもないのにかぁーっと顔が熱くなった えっと…えっと…ど、どういうことッス? ちゅ、ちゅーは…えっと… いつか健斗さんと初めて会った時の事を思いだす 『そうだよ!!もうちゅーもえっちもしたんだから!!』健斗さんがそんな事を言ってた どんどん体が熱くなる え…と…だ、から…ちゅ、ちゅー…は、好き、な人同士するもの、で…えと…てことは…… 「!!」 勢い良くがばっと顔を上げた の、ノア先輩と金さんは好き同士ッス!? ノア先輩と金さんの方を見るともうちゅーはしてなくてノア先輩がはだけた浴衣を直していた 「…~…………すーい…そ……もん?傷つ……ぁ…」 「別……更で…し…」 「ひっ…ー…!!…さん………テるんだ……う……ー♥とかか……ん……スしち……ポッ…………いの?」 「俺……テま…」 「ハ……くん最…………くなー…!!」 やっぱり何を話しているのかはわからない でもすごいことに気付いてしまった の、ノア先輩…大人ッス…金さんと好き同士ッス…… …って…ことはもしかしたらえっちも……ッ~~~~~~~!!!!!! 変な想像をぱたぱたと手を振ってかき消す キャーッと恥ずかしくなってしゃがみこんだ ノア先輩…金さんが好きなんスか…… 改めて落ち着いてから繰り返すようにそう頭の中で言ってみた ………ズキン… 「……?」 でもそしたらなぜか胸がきゅっと痛くなったような気がした ………?…食べ過ぎッス? その時はそれが何なのかわからなかった !!…そんなことより!! バッと顔を上げる するとノア先輩はもう金さんと別れるとこだった は、早く戻らないとちゅー見てたってばれちゃうッス!! 慌てて踵を返して走り出した ズキンっとまた胸が一瞬痛くなる ……きっと食べ過ぎたんス… なんだかよくわからないもやもやが胸の中に残る でもその時のおれはそのもやもやの正体も痛みの原因も分からなかった

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