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ふにふにでやーらかい
「ふふー、まーな?」
「……銀…くるしいんだけど…」
「だってくっついてないとお風呂狭いんやもん」
「……そんなの…別々に入ればいい…」
「いやや、まなが一緒でもええって言うたんやもん」
「………」
ちゃぷっと湯船が揺れて音が鳴る
銀は上機嫌で俺を後ろから抱き込んで俺の後頭部に自分の頭を押し付けてみたり、俺の肩に顎を乗せたりしていた
銀の手は俺の腹に回されている
……う…ぁ……銀の息、うなじに当たってる…
「まな、一緒にお風呂入るのイヤ?」
「……………別に………」
「ふふー、普通に好きやっていったらええのにー」
「……うるさい…」
ぶくぶくと湯船にしずんで泡を立てる
顔が熱くて恥ずかしかった
もう付き合い始めて一年半…
何度も一緒に風呂に入ったりしたけどでも慣れるなんてことはなくて裸を見られるのははずかしい
銀の手がするんっと俺の腹を撫でた
「…んっ…」
「まな体すべすべ…きもちー…」
「…ちょっと…やめろよ…」
「やーめない♪」
銀は俺の体を撫でて頬ずりしだした
あんまりこれを強く止めないでいると銀が調子に乗って内腿の辺りや腰や尻まで手を伸ばしてくる
「やめろってば…」
「やーだ」
銀が駄々を捏ねる子供みたいに唇を尖らせてかぷっとうなじに歯を当てた
そのままかじかじと肩や耳や背中を甘く噛まれる
手でも太ももを揉んだり胸を揉むみたいにして体がフルッと震えた
そして銀がそこでこんなことを言った
「まなの体…どこでもふにふにしててやーらかい…きもちええ…」
ふにふに…?やーらかい?体が?
銀は別に特別な意味で言ってるわけではないらしく相変わらずうざいぐらいの上機嫌だった
自分の体を見下ろしたところでむにぃっと銀が俺の頬を摘まんで軽く引っ張る
「いひゃい…」
「ははっ、まなかわえーわ」
銀は俺の頬で遊ぶのが気に入ったらしくその後もしばらく弄られてた
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