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銀の影響

「…………」 鏡の中に移る全裸の自分をじーっと見つめる 唇を尖らせてぶーぶー文句を言う銀を脱衣所から追い出してそっと鏡の前に立ってみた 「…………」 今度は自分の体を見下ろしてみる 銀に風呂で言われたことを思い出した 『まなの体…どこでもふにふにしててやーらかい…きもちええ…』 ……… 「……ふにふに…やわらかい…」 腹を手で摩って見てから鏡を見て腹筋にくっっと力を入れてみる うっすらと腹に筋肉の筋が見えてさわり心地も硬くなる 他にも足や腕にも力を入れて確認してみた うっすらと筋が見える程度だ… 「…………」 中学の時もそこまでむきむきだったわけじゃないけど… 確かに筋肉落ちたかも… 中学の時は毎日部活で走ったり筋トレしてたからむしろ筋肉が落ちるなんてことはなかった… 最近は… ここ最近、主に銀が来てからの生活を振り返ってみる…… 朝起きて、朝飯食って、学校行って、飯食って、昼休みは基本ゆっくりしたがりな銀と一緒にいることが多くなったからクラスの奴らとサッカーとかしなくなって、しかも体育のたびに銀がちょっかいかけてくるからあんま真面目にやってなくて、銀に誘われて一緒に授業自体サボってそのまま眠っちゃったりとかも… しかも放課後だって前は自主的に走ったりしてたけど今は基本的には電車で銀の家に言ってだらだらして…ま、まぁ……運動…は、するのかもしれないけど… 自分で思って恥ずかしくなった と、とにかく…これじゃ筋肉もおちるわ…… 「…………」 再度鏡の中の自分を見てみた 別にぷよぷよってわけじゃないけど…なんか確かにやわらかそうってかんじかも… そっと自分の胸に手を当ててみた 少しだけ銀がいつもするみたいに揉んでみる 「……ふに、ふに……」 もちろん胸があるわけじゃないから揉めないけども胸の皮?とその下に若干ある肉がふにゃ…っと少しだけよって元に戻るって感じだった… ……お、おれ…もしかしてふ…太った……? そうやってしばらく自分の胸や腹や足や尻なんかをさわってふにふにしてるかを確認してみた すると… 「まなー?お昼出来て…」 「!!」 脱衣所のドアが少し開いてその隙間から銀の顔が覗いた 慌てて胸から手をはなしてタオルで前をかくす かぁっと顔が熱くなった 「…っていうか、あれ?まななんでまだすっぽんぽんなん」 「……こ、れは…その、ちょっと…」 「なになに?えっちいことしとったん?オレに内緒で?なに?なにしてたん?」 「えっちな…!?そっ、そんなことしてな……へっくしょん!!…」 「あーほらまな体冷たくなっとるやん、おいで?早く服着いや」 「………」 手招きする銀に不本意だけど服を着せてもらった…というか着せられた… ……ふにふに…なんとかしないと… さっき鏡で見た体を思い出し決意した

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