667 / 1015

超欲求不満

と、そんな事があった… 何も起こらずそのまままながからかわれて終わってホッとしたけどそれと同時に他の奴らに『まな』って呼ばれとるしオレは今触るのもダメや言われとるのにあいつらには乳首なんか触らせて…オレはあの後まなに「下、なんか着た方がええんちゃう?」って心配して声かけに行ったら「セクハラかよっ!!」ってなぜか真っ赤な顔で叩かれた… そもそもまな無防備やねん…乳首立ててTシャツ一枚なんて… とにかく俺はそんな理由で怒ってた だってまなオレにはちょっとも触らせてくれんもん…… 今まなはオレの左斜め前で吊革につかまってスマホのゲームをしている まなの指先が赤色の丸を引っ張っていろんな色の丸と場所を交換しながら進んでく なんかようわからんけどパズルで壊したブロックの色に応じて敵に攻撃できるらしい クラス中のやつがやっとってオレもまなに進められてちょっとやったけどすぐ飽きてやめた そのゲーム自体は正直どうでもよかったけどまなに構って欲しくて声を掛けた 「…………」 「……なぁ…まな…」 「……んー…」 「それおもろい?」 「…んー……」 「………」 気のない返事がまなから戻ってくる ちょっとムッとする オレとおるのにゲーム… 意地悪したくなってまなが考えとるゲームの画面に指を伸ばしてちょいっと適当な丸を適当なところに動かした 「あーっ!!おまえ、何すんだよ!!負けただろ!!もうスタミナ残ってないんだぞ!!」 「やってまなゲームばっかりなんやもん…」 「………なんだよ……その顔は…」 「寂しいなぁって顔、まなの体触ってエッチしたいなぁって顔でちゅーしたいなぁって顔」 「わっ!!やっ、やめろよ!!こんなとこで!!」 まながあたりをきょろきょろ見回す 周りには中途半端な時間だってこともあってそんなに人はいなかった そろそろ触るのぐらいはええやろ…? 今日の体育の着替えの時の事で一気にまなに触れたくなってしまった まなに触ってまなはオレのやっていっぱい痕付けたい… まながこっちをじろっと睨んだ 「なんで機嫌悪いんだよ…」 「別にそんなんちゃうし…」 「嘘つけ」 まながはぁ…っと溜息をついて歩き出す いつの間にか駅についてたみたいだ 「我慢しろよ…」 「ムリ」 「あと少しなんだから我慢しろ」 「もう無理やって」 「とにかくダメな物はダメ!!」 そう言ってまなはぷいっとそっぽを向いてしまった ………まな冷たい… ぶっすーっとまなの背中を見つめる そういうこというんやったらオレにも手があるんやからな

ともだちにシェアしよう!