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痴漢
「っはぁ…間に合った…」
銀の家から出て銀の家の最寄駅から電車に乗る
上手いことギリギリで乗れて良かった…
「……うわ…人多…」
スマホで時間を確認するとちょうど帰宅ラッシュの時間とかぶってしまったらしい
座席はもちろん通路も家へと変えるサラリーマンや部活終わりの学生なんかで満員だった
仕方なく今ちょうど乗って来たドアの方を向いて隅っこに押しやられながら立つ
なんか今日ついてないな…
結局銀にもう触っていいよって言えなかったし、自然とそう言う流れにもできなかったし……まぁそもそも俺が素直に言えばいい話なんだけど…
そんな事を思いながら電車に揺られてると突然さわ…っと何かが尻に触れた
「ッ!!」
「………」
ビクッと体が反応して跳ねる
え…なに!?ち、痴漢!?
さわ…
「ッ!!」
また何か…って言うか誰かに尻を撫でられた
ドキドキと心臓が忙しなく動くのを落ち着かせる
い、いや…そんなわけないよな…こんな混んでんだし誰かの手があたったんだろ…
男の俺が痴漢されるなんてのよりそっちの方がよっぽど確率がたか…
さわぁ…
「ッ!?」
また尻を撫でられた
それから何度も男の俺に痴漢なんてあるわけないって言い聞かせてみたけどこれは明らかに触ってる…
「…っん…っく…」
「………」
しかも痴漢は俺が何も抵抗しないとわかったからなのか大胆にも尻を揉みしだきはじめた
割れ目を指で探ってはねっとりと揉んでくる
女だと思ってるのか…?男子の制服着てるのに?
でもその後もそいつは執拗に俺の体に触ってきた
ぴったり俺の背中に体を張り付けている
思わず変な声が出そうになった
どうする?捕まえて…警察に突き出す…?
そんなの誰が信じてくれる…男が男に痴漢されたなんて…
そう考えると痴漢が諦めてくれるかそれとも誰かが見つけてくれるのを待つしかなかった
でも痴漢されてるなんてばれたら…
グッと痴漢が俺の足の間に足をねじ込んでくる
手は徐々に腰の方に上がって行ってシャツの裾から手を入れられて肌に触れられた
…気持ちわるい…
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