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+二週間

「………」 「……♪」 「………」 「…?…??」 また例によっていつもの昼休み… 銀はイキイキして、猛は俺たちを呆れた表情で見つめ、健斗は口いっぱいにお弁当を詰め込んで頭に?マークを浮かべていた 俺は疲れた… 俺のすぐ後ろには銀がいて銀はニコニコしながら俺を抱き込んでいる 髪で遊んだり俺の肩に顎を乗せたりしてずっとべったりだ… 正直もう疲れて抵抗する気も起きない…まだ腰痛いし… 「学、学?」 「?」 弁当を飲み込んだらしい健斗が首を捻って口を開いた 「触っちゃダメルールもういいの?」 「…………」 「…ダメなの?」 健斗は首をかしげてる ホントに不思議に思ってるだけで悪意がないから邪険にもできない 「……もう一週間経ったからな…」 「でも学あと一週間はダメって言ってたよ?」 「…………」 「それな?まながえっちで我慢できひんから……」 「!?どっちがだよ!!」 「いてっ!!」 「??」 万全ではないにしろ昨日よりよっぽど動くようになった体で銀に攻撃する 銀は痛い痛いーなんて嘘泣きしながら俺の肩に頭を擦り付けてきた ……言うと不機嫌になるから言わないけど…それ金さんに似てるぞ… 銀はまだ俺から離れようとしない… 俺の腹に腕をまわしてきっちりホールドしてるから逃げることもできない… 「二週間も我慢させられたんやからな、二週間分のイチャイチャ取り戻さんと」 「……一週間と少しだ…ばか…」 銀曰くこういう事らしい… 今朝からちょっと人目が無くなるとすぐくっついてきたがる… ……………別にちょっと嬉しいとか…そう言うのないし…… 小さくつぶやいた文句も銀には聞こえてたはずだけど銀はあえて無視してた 「まな今日もうち来よな?イチャイチャしよ?今日はちゃんと満足させれるように昨日より激しいのを……」 「!?、お前やっぱりもう二週間俺に触るの禁止!!」 「いて!!まな首取れ…」 「取れない!!」 銀の顎を目いっぱい押して無理やり銀から逃れた コイツ危ない…!! 急いで困り顔の猛の後ろに隠れる 銀は唇を尖らしてわざとらしく不服そうな顔をした 今度は絶対なにがあってもきっちり二週間触らせない…!! でもこのルールはものの5分で破られ、結局その日も銀の家に強制連行された… 【ダイエット編 おわり】

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