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こっちもラブラブ

「……おじゃま…します…」 「ふふっ、こっち来るの久々やな?」 「そうだな…」 放課後久々に銀の家にきた いつもは慣れてしまってあまり感じない銀の家の匂いがして胸の奥がジンとする 銀に促されて家に上がり部屋に通された 「まな緑茶でええ?」 「あ、うん…」 そんな普通の会話を交わす 先ほどふと思い立って朝ぶりにスマホを確認してみたら俺にも母さんからメールが届いてて 『お母さんとお父さんは今夜デート♥にいってきます 学も本間つばめちゃん似の彼女とデートしに行ってもいいのよ♥ 外泊もメールを入れといてくれたら構いません』 と書かれてた 俺の両親は結婚して25年、俺を生んでから17年も経つのにまだまだラブラブなようでよく週末とかになるとふたりで買い物に行ったりご飯を食べに行ったりしている 昔はたまに年甲斐もなく恥ずかしいなと思うこともあったけど仲がいいのは何よりだ それにもうそんな事でテレテレする年でもない ちなみに銀の方のメールにはその…俺が本間つばめちゃん似の彼女とお泊りするための口実になってあげてねってメールが来ていた… それで銀は俺を家に呼んだらしい ちなみにさっき外泊するってメールは出しといた 「ん、まなお茶…」 「あ、ありがとう…」 銀の部屋のベットに寄りかかるように座ってたら銀が二つのコップを持って戻って来た 銀は俺の隣に座ってコーヒーを飲んでいる ………今日やっぱりするのかな…? そんな事を想像している自分に顔が熱くなった 最近母さんたちが帰って来てから夜遅くまで銀の家にいたり日を跨いで泊まったりはしていない だから必然的にそう言うこともさっぱりしなくなっていてやっぱり二人っきりになるとそういうことするのかなって考えてしまう もっとちゃんとした下着で来たらよかった…かも… 「………」 「……………」 「………」 でも銀はそんな心配とは裏腹におとなしく本を読んでいた なんだか近くにいるのに銀の事が恋しくなってしまう こてんっと銀の肩に頭を乗せてみた 恥ずかしくて自分からかわいく誘うなんてできない俺ができる最大限の甘えだった 銀が一瞬手をとめて俺に目をやる 目を合わせるのは恥ずかしくてできなかった

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