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欲望の色

「んー…ええなぁ…まな暖かい…きもちー…」 「………」 背中に銀の体温を感じる 規則的に銀の鼓動がトクトクなってるのも聞こえた 銀は俺の首筋に顔を埋めてくんくんと俺の匂いを嗅いでいた 「……………やめろよ…匂い嗅ぐなよ…」 「ふふー、やってまなええ匂いなんやもーん」 「……勝手にしろ…」 銀は『勝手にする』なんて適当な事を言ってそれからしばらく俺の匂いを嗅いでた 恥ずかしい……けど…なんか…満足…? 銀に俺が思ってた事を当てられて、だから余計素直に寂しいって言えなくなっちゃって、でもその通りだから言い返すこともできなくて、恥ずかしいからぶすっとして照れ隠ししてみたけど銀はそんなこともお見通しでこうやってくれて… なんかちょっと幸せかも…なんて… チラッと銀の顔を伺ってみると銀はにんまりと笑って俺に「嬉しい?」って尋ねるような視線を向けていた 慌てて目は逸らす 「ふふっ、まなかわええ…好き」 「………」 それからしばらく俺は銀の足の間に収まってうつらうつらしたり、銀は本を読んだりたまに俺のうなじや髪をいじって遊んだりして時間を潰した ゆったりした落ち着く時間だった そしてだんだん暗くなって夜になっていくにつれて銀のいたずらがエスカレートしていった 髪をいじったりするだけだったのが俺がうとうとしてる隙を見ては俺の乳首に触れたり、股間を揉んで来たりする だんだんそういう雰囲気になっていた そしてそれは晩御飯の後も続き、ソファのあるリビングでテレビを見てるとテレビ番組に飽きた銀が俺を引き寄せてちゅうっと俺のうなじに吸い付いてきた 「ちょ、っと…ぎん…やめろよ…」 「んー…」 「おい!!聞いてんのか!!」 「……んー…」 銀は聞こえてるくせにそれを無視してちゅっちゅっと俺のうなじに吸い続けた 赤い鬱血のあとが増える 「銀!!」 少し大きな声でそう言うと銀は最後にペロッとついさっき自分がつけたキスマークを舐めて離れた ちょっとホッとする でも銀もう完全にスイッチが入ってしまっていてそれだけで終わるはずがなかった 「なぁ…まーな?」 すると銀が突然声色を変えて話しかけてきた 銀の顔を見上げると銀はぺろっと舌なめずりして欲の籠った視線を俺に向けていた 「えっちしよ?」

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