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日本酒とワイン
その日の晩mamaとdinnerを食べに行った
mamaがホテルの和食のお店の個室を予約してくれていて二人でそのお店に入る
mamaは日本食が好きだ
ちなみに金さんはこのことを伝えるとはいはーいっと軽く手を振って了承してたので多分今日は適当な女の子の家か…運が良ければ銀くんの家に泊まってるんだと思う
まぁあの人ならどうとでもするだろう…
しばらくしてmamaに微笑まれてぽーっと顔を赤らめるwaiterが料理やお酒を運んでくる
mamaはそんな下心見え見えなwaiter達にも嫌な顔一つせず笑顔でお礼を言っていた
箸を取って食事を始める
「ふふっ、Japaneseは可愛いわね、あれくらいで顔赤くしちゃって…」
「mamaがきれいだからだよ」
「そうかしら?ありがとう、でもhoneyだって綺麗よ、mamaとpapaの子だもの」
「…ありがとうmama」
そんな他愛もない事を話しながら食事は進んだ
mamaはこっちの学校はどうかとかpapaとはよく会うのかとかいろいろ聞いてきた
だから俺も銀くんと学くんの事や猛と健斗の話なんかもした
学と銀くんってとってもcuteなcoupleがいるんだって…二人の間に混ぜて欲しいけど二人は仲良しだからなかなかうまく行かないんだって…papaとは3か月に一度ぐらい会うし先月もあったよって…
でもなんでか自分でもわからないけど若葉ちゃんの事は話さなかった
何度も頭に浮かんではmamaに話してみようかと思ったけどなんだか気分が乗らなかった
mamaは俺の話を楽しそうに目を細めて全部聞いてくれた
「……そう…こっちの学校でうまくやれてるみたいで安心したわ、でも…そんなに仲良しの子がいっぱいいるんじゃやっぱりJapanを離れがたいかしらね…」
「………」
唐突にその話が出てきてびっくりした
mamaは少し残念そうな感じで笑っている
やっぱりmama、一人でイギリスにいるの寂しいのかな…
mamaの白い頬に金色のまつ毛の影が落ちる
俺の色よりももっと白くて金色に近い色だ
目も俺の青よりも透き通った色をしてる
「いいな…って思ってるよ…向こうに行くの…」
「…!!」
「オシャレだしね…カッコいいよね?」
俺がそう言うとmamaは嬉しそうな顔になった
「…そうね、きっとhoneyにもアッチ側の仕事って合うと思うわ」
「そうだね」
「きっとBossも喜ぶわ…覚えてる?昔あなたが私と一緒に着たあのブランドのベビー服、あれすごい売れ行きが良くてあの時もBoss喜んでくれたわ」
「ふふっ、だって俺とmamaが着たんだよ?当たり前だよ」
「ふふっ、それもそうね」
ぱちんっとmamaがウィンクをしてグラスに入ってたワインを煽る
昔papaに勧められて日本酒を飲んでみたことがあるみたいだけどワインの方が好きなんだって…
mamaはお酒が入ってることもあってなのかご機嫌だった
もし俺がママのいう『アッチ側』に入ったら…って言う話に花を咲かせてた
楽しみにしてくれてるんだ…
そんな嬉しそうなmamaを見るのは俺自身も嬉しかった
………悪くないかもな……イギリスも…
また若葉ちゃんの顔が頭を隅をよぎったがコップに残っていたジュースを飲みほしてかき消した
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