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NIPPON

「………」 「……Zzz…」 「………」 次に目が覚めた時外は真っ暗だった 窓から綺麗に月が見えている 時計を見て見ると夜の12時を過ぎたところだった 思いのほかまだ夜中なことに気付く まぁそれもそうか…学校途中でサボって帰ってきてそれからしてたんだし… 隣には裸の若葉ちゃんが丸まって寝ていた 俺にぴったり張り付く若葉ちゃんの自分で染めたんであろう中途半端な染まり具合の髪に指を通す 若葉ちゃんの目は赤く腫れていて痛々しかった 「……っん…うーん…」 「………」 若葉ちゃんは起きない 俺は…… 眠り続ける若葉ちゃんを眺めながらぼんやりと行為を思い出していた はじめてだったことと、そもそもそっち側への興味が薄い若葉ちゃんはお尻ではあまり気持ち良くはなれなかったみたいでおちんちんを弄ってあげないとイかなかった イった時も「ッアッ…!!」っと首を逸らして少し高い声を出しただけだったな… 目に涙を溜めて、俺にきゅうってしがみついて、ノア先輩ノア先輩ってずっと俺の名前を呼んでた 「ん、んんー…?にょ…あ……しぇ、んぱぁい?」 「………にょあしぇんぱいじゃないよ…若葉ちゃん…」 「フガッ!!」 「……ふふっ…」 寝言でも俺を呼ぶ若葉ちゃんの鼻をキュッとつまむと変な声が出ておかしかった 思わず笑ってしまった 「………若葉ちゃんの中、どうだったハーフくん?」 「………」 「気持ち良かった?オレハーフくんがそんなかわいい顔して笑う子だって知らなかったよ」 「……金さん…」 「おはよう、ハーフくん」 突然声を掛けられてふっと顔を上げると今まで誰もいなかったはずの部屋のドアのところに金さんが不敵な笑顔を浮かべて立っていた その時何となく理解した 「………若葉ちゃんに俺がイギリスに帰るって言ったの金さんですね?」 「あれ?なーんだ、ばれてたんだ」 「なんとなく…」 金さんはおもしろくなーいって肩をすくめた 「まだ俺イギリス行くって言ってなかったじゃないですか」 「でも時間と若葉ちゃんの問題だったでしょ?」 「………」 「良かったじゃん、決心もできて、若葉ちゃんとそうなるきっかけもできたんだしさ」 WINWINだよっと金さんが付け加える 金さんは多分俺の家の冷蔵庫から持って来たんであろう手に持ってた酒瓶を煽った 相変わらずのダメ具合だ… 「……うぅーん…んん?」 「………」 「……若葉ちゃん…?」 「…んん、はぇ…のぁ、しぇんぱい…?」 「……若葉ちゃんまだ夜中だよ…寝てていいよ」 「………ふぁ…い…」 一瞬起きて不安そうにあたりを見回した若葉ちゃんは俺の顔を見ると少しほっとしたような顔をしてまた俺にくっついて眠ってしまった またふんふんと鼻をヒクつかせて俺の匂いを嗅いでる これは若葉ちゃんの癖らしかった 金さんはそんな俺を見てまた笑ってた 「……なんですか…?」 「べーつに?かわいいなぁって?」 「………」 金さんはそう言うとクルッと踵を返して部屋から出て行こうとした もう俺を茶化して満足したらしい でも少し進んだところで足を止めてこっちを振りかえった 「…ハーフくん?」 「………はい…?」 「ありがとね、楽しかったよここ、住み心地も良かったし……ばいばい?」 「………」 そう言って金さんは行ってしまった 「………」 あの人でもお礼言うことなんてあるんだな… そんな風に思ってから少し考えて、そして布団の中に潜って若葉ちゃんを腕に抱いて俺も眠った

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