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始まりの終わり

ノア先輩と『せっくす』って言うのをした ノア先輩が後からちゃんと教えてくれて、これも基本的には『きす』と同じで好き同士ですることだって言っていた 他の人としちゃダメだよって… なんだか気持ちいいものらしいけど…おれは気持ちいいだけじゃなくてちょっと痛かったし変な感じだったッス… 『せっくす』の翌日ズキズキと痛む腰に気付いてそう思った その日はなんだか朝から特別で、目が覚めるとふかふかのおっきなベットの上にいて、近くにはノア先輩が寝てた ノア先輩の髪の毛が窓から入ってくる光でキラキラしててきれいッス… まだぽやぽやする頭でそんな事を思った 「…ん…んー?」 「!!」 でもしばらくしたらノア先輩ぱちっと目を開けた 大きな目をぱちぱちさせておれをみた 「…ん、good morning若葉ちゃん」 「!!ぐっもーにんッス!!」 「……Rが違う…」 ノア先輩はもぞもぞ眠そうにそんな事を言ってた それからちょっとしてノア先輩はおふろに入れてくれたり、お水や朝ごはん持ってきてくれたりしてすっごく優しくしてくれた あ、でもおふろでなんかお尻から白いトロトロ?が出てきたりお尻や腰が痛かったりして変な感じだったッス? おふろから上がってノア先輩はおれをベットまで連れてくると俺の髪をあのぶおーってなるやつで乾かしてくれた なんだかノア先輩が普通に優しくて何も言わなかったから昨日話したことに現実味がなくて首をかしげた あれはおれの夢だったんスかね? だからおれノア先輩に聞いてみたッス 「………ノア先輩…あの…昨日、した話って…」 「……イギリスの事…?ほんとだよ…実はずっと迷ってたんだけど、若葉ちゃんのおかげで決心できたんだ…」 「……………そ、なん…スか……」 夢じゃなくてちょっとがっかりした 先輩は作業の手を止めている ちょっと……寂しい、ッス… そんな風に思ってまた胸の奥のところが嫌な感じできゅうっとした するとノア先輩がおれのそんなきもちに応えてくれるみたいに口を開いた 「………だいじょうぶだよ、若葉ちゃん……」 「………?」 「会えなくなるわけじゃないよ…」 「………」 「しばらくは忙しいし無理かもしれないけどさ……」 「………」 こくんっと頷くとノア先輩はおれのふわふわになった頭にチュッとキスした ノア先輩がそう言うと少しだけ苦しくなくなった でも……ノア先輩は後数週間でいなくなってしまうんだ…… そう思ったらまたきゅうっていうのが強くなった その後連絡し忘れててすっごい怒ってた両親に電話して… 少しノア先輩の家で過ごしてからノア先輩がタクシーで送ってくれたッス 先輩、なんだか難しそうな顔してたッス…

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