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まなとなら…
「……………」
「ごめんて」
「……………」
「まなぁ…」
「……………」
目の前のこんもりと膨らんだ布団に謝る
でも返事は返って来んかった
もうこんなやり取りをずっと繰り返しとるけどずっと無視されとった
「まなぁ~ごめんてぇ~」
「………」
布団の山が少し動いてオレとは逆の方を向いた
中身はもちろんやけどまなや
あの後へとへとになったまながいつものように眠って、その寝顔を眺めながらオレも眠って…まなが起きるとこもばっちり拝んだ
でもまなは起きたとたんに顔を真っ赤にしてベットからオレを蹴り出すとすぐに布団を巻き込んであんな風に団子状態になってしまった…
それ以降なんも喋らんくなってしまった…
たまーに顔をだしてこっちを恨めしそうに睨んでる
「まーな~…」
「……うるさい…」
「でもまな、そろそろお風呂入らんとお腹痛くするで?」
「………いい…」
まなは不愛想に返事をするとまたきゅっと小さく丸まってしまった
まだ布団の中でブツブツと声が聞こえる…
「目隠ししていいって言ったのに…見ないって言ったのに…いっつも…ズルい…」
まなは自分からオレのを中に入れたことは棚に上げて文句をいっとった
かーわええ
ベットに近寄って布団に包まって真ん丸のまんじゅうみたいになったまなを布団ごと抱き締めた
「ッ!!」
「まーなっ?」
「さ、さわるな…!!」
「やだ、まな一緒にお風呂入ろうや?」
「一人で入ればいいだろ!!離せよ!!」
「いーやっ、それにお風呂別にオレはええけどまなその腰じゃ一人で入るの危ないやん?」
「じゃあ入らない!!」
「まながオレの精液にまみれたままでいたいっちゅうんやったら別にええけど?」
「ッ!!」
まなは布団越しにぼすんっとオレの胸辺りを殴ってきた
それでもこんなにきっちり丸まった布団の上からオレが抱き締めとるから動きづらいらしくて全く痛くなかった
顔見たいなぁ…
「まーなっ?ほら顔みーせて?」
「あっ、ばかぁ!!やめろ!!」
ぐいぐいと布団を引っ張って抵抗するまなの手を押さえながら布団をめくると真っ赤なまなの顔が出てきた
オレの顔を見つけると『あ…』と声を出してどんどんさらに顔が赤くなって行く
まなのうなじに顔を押し付けるとまなの汗のにおいと昨日の行為の残り香がしてまたちょっとムラムラしてきた…
今もう一回したいなんて言うたらものすごい怒られそうやけど…
でも今のまなは布団がはぎとられた瞬間恥ずかしくなってしまったらしく手も抑えられて使えなくてどうするすべもなく『あ…ぅぅ…』なんて情けない声を出してされるがままになっとった
「まな恥ずかしくなっちゃったん?かーわい…まなの中、気持ち良かったで?」
「ッ!!」
そう煽ってみるとまなは真っ赤な顔をまた更に真っ赤にして若干涙の溜まった目でこっちを睨んできた
「ま、まんねり化…してるんだろ!!別に気持ち良くないならそう言えばいいだろぉ!!」
まなはそう言うとぷいっと顔を背けてしまった
あー…始めにいつもと違うことしたくてマンネリやからとかなんとか言うたっけ?
それ気にしてるんや…それは悪いことをしてしまった…
子供みたいにぐずるまなのうなじにちゅっとキスをして耳元に口を寄せた
「まーな…マンネリなんておもっとらんよ?あれ嘘…まなとのえっち気持ちええからしたくて嘘ついた…」
「………」
「まなとのえっちならいつでもなんでも気持ちええよ…」
決まった…そう思ってまなの顔をこっちに向かせて唇にキスしようとした
やってそういう空気やったし…あわよくばもう一ラウンドできるかもとかは別におもっとらんしぃ…
でもその直前で突然頬がぶにゅっと掴まれて目を開くと顔を真っ赤にしたままこっちを睨み付けるまながおった
あれ…まだおこっとる…?
「……まな…?」
「………」
「学さん?」
「……じゃあ…あれも…あの悩んでるようなのもお芝居だったのかよ…」
「え…」
「お芝居だったのかって聞いてんだよ!!」
「それは、ごめんて…」
「ッ!!心配して損した!!」
「いった!!」
まなは猛烈に怒るとそのままオレに頭突きを食らわせてきた
衝撃でまなから離れてしまった体をまなが容赦なくベットから突き落とす
いったっ…!!
まなはそのまままたさっきまでのよりさらに小さく強固な布団まんじゅうになってしまった
今度は近づこうとすると饅頭から手足が伸びてきて叩かれる
「もう知らない!!」
まなにはそれから3日口をきいてもらえなかった…
【マンネリ解消編 おわり】
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