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おまけ 認められたい本音
「ほら?」
「「「「?」」」」
ほらじゃないだろ!!なんで皆もそんな興味津々なんだよ!!
銀と目があったから銀を睨みつけてやめるように伝えてみたけど銀はふふんっと楽しそうに笑って無視するだけだった
無視すんなよ!!
それにそのプリクラって……
遊園地に行った日の次の日、ラブホテルからの帰りに銀が『じゃあせっかくやし最後にカップルっぽいことしよか?』とか言って近くのゲーセンに入ってあのプリクラを撮った
ちょうどその…前日にああいうことがあって…なんていうか…その時はそういうテンションになっちゃってたって言うか…銀もカップルっぽいことしたいって言うし…あんまりちゃんとデートできなかったから申し訳なかったって言うか…………
とにかくちょっとその…調子に乗ったプリクラを撮ってしまった……
思い出すだけで頭が痛くなる
なんであんなの撮ってしまったんだ…
手繋いでるのぐらいはまぁいい…でも…アレは…
撮った時のことが思い出される…
銀に茶化されてむすっとしてた俺の顎を掴んで上を向かせて…それで…
顔が熱くなる
もう死にたい…
そんな間にもあっちで話は進んでいて…
「これがまな、どう?かわええやろ?」
「おぉ…」
「確かにスタイル良いし可愛い顔してそうだな」
「くそーキスプリなんて、リア充かよ~…」
「銀くんやだぁ~」
『キスプリ』って単語にどきっとした
銀とキスしてるプリクラをクラスメイトに見られた…!!
暑くなる顔を押さえながらおそるおそるそっちに視線を向ける
誰かにばれたんじゃないかと思った
でもそんな心配とは裏腹にみんなプリクラに目を落としたままだった
あ…あれ…?
だれも…気づいてないのか…?
不安でキョロキョロとあたりを見回す
するとにまにました顔の銀が近づいてきた
そっと俺の耳元に顔を寄せて口を開いた
「ほらな?言うたやろ、心配しすぎやて」
「………」
銀がドヤ顔なのが腹立つけれど本当の事なので仕方なく頷く
それを見て銀はより満足そうな顔になった
「……かわええってよ?まな」
「…ここでそう言うコトいうな…」
恥ずかしくて顔をぷいっと逸らした
銀はふふっと笑って満足そうな顔で戻って行く
そしてやっとプリクラを回収してくれた
あのプリクラ…今度ちゃんと没収しとかないと…
………………
でも…ちょっとだけ…ほんのちょっとだけ…皆に銀との事、認められた気がして嬉しかったり…とか…
かぁっとそんな事思った自分に恥ずかしくなり顔をぶんぶんと振った
「?学顔赤いよ?どしたの?」
「っ!!なんでもない!!」
「なんで怒ってるの!?」
そんな俺を銀がいつもの嫌味な笑顔とは違う自然な笑顔で見つめていた
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