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おまけ 欲望はある
猛が少し顔を赤くしておれの膝に頭を乗せている
猛の顔をオレが上から覗き込むなんて新鮮でうれしくて猛の頭を撫でてあげた
………
じつはね…なんか最近ちょっと猛…その触れなくてなんか……触りたくなる……
「………」
「………」
猛の髪に手を埋めたままぼんやり猛の顔を眺める
この間猛のバイトの人が遊園地のチケットくれたって一緒に遊園地にいった
でもその時もずっと手は繋いでたけど一回ちゅーしただけでそれ以外にいっぱいいちゃいちゃしたりはしなかった…
「………」
「…?」
もっと…猛に触りたいな…
なでなでと猛の頭を撫でてむにむにとほっぺたに触れる
猛はじっとしてた
でももっと…こういうのじゃなくて…なんか…
ぽっと体の中で何だか変な気持ちが湧いてくる
胸のとこがきゅぅんってなった
「……先輩…?」
「…?…なに?」
「いや…あの、大丈夫…ですか?」
「?」
「その…急に黙ってしまったんで……膝痺れてきちゃったんじゃないですか?」
今度は猛が逆に心配してくれる
『大丈夫だよ~』って猛に返すと猛が少し首をかしげた
ふふって思わず笑いが漏れて嬉しい気持ちになる
でもそれと一緒にぽぽぽってもっと変な気持ちになる…
…………………………………
…………触っても……いいかなぁ…
思わずそっと手が伸びて猛の頭に触れて顔に触れた
猛はされるがままになっている
そしてそのままそっと猛の目を手で塞いだ
「…?先輩?」
「ふふっ、だーれだ…」
「先輩とオレしかいないっすよ」
猛も形の良い唇をあげてふふっと笑った
………
ぽぽぽぽぽって湧き上がった気持ちがだんだんいっぱいになって抑えられなくなって、猛の目を覆ったままそっと顔を猛の顔に寄せた
猛の吐息がすぐそばに聞こえる…
そしてそのまま猛の唇にそっと自分の唇をくっつけた
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