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心の余裕
「……っう…んん…」
「………」
まなが尻をくいっと突き出すように揺らして声を漏らす
まなの中に入った2本の指を広げてみるとそこはくにぃっとやーらかそうに広がった
まな…会わん間も弄ってたんやな…
「まなこっちも一人でするとき使ったやろ?」
「は、あぇ…?」
「おしり、何で弄ったん?また懐中電灯?」
「っん…ん…」
指を埋めたまま聞くとまなは首を横に振った
違うらしい
「かあ…さん…いて、それで…ちゃん、と…できなく、て…指…だけ…」
「指で一人でやったん?まなちゃんと上手にできるん?」
そう尋ねるとまなは困った顔をした
出来ないんやな…
まなは腰を揺らして催促してきた
ははっ、えっろ…あったばっかのころからは考えられへんなぁ…
懐かしい、昔の記憶がよみがえった…
「ははっ、まなえっちやわ~…昔一本だけできつきつで二本入れたら泣いて痛がったんやで?」
「………」
「なつかしいなぁ…初めてえっちした日覚えとる?……………まな…痛そうやったなぁ…」
「………ッン…」
ちょっと思い出してまなの後ろから指を抜いて左の乳首に触れた
まながぴくんっと体を跳ねさせる
あの日まなはレイプされてここに煙草を押し付けられて皮膚が焼けただれ、真っ赤に火傷しとった…
今はもう綺麗なピンク色に戻っているけれど今でもまなに怖い思いをさせてしまったことを後悔しとる…
……まなにはいっぱい怖い思いも辛い思いもさせてしまった…
まなの体に触れていろんな後悔の記憶をたどっていると顔に出てしまっていたのか両頬が暖かい手に包まれた
まながこっちを見上げている
あまりにまっすぐこっちを見ているからそんなひどい顔をしてたのかと慌てて取り繕った
せっかく久々に甘い時間過ごしとるのにまなに不安な思いをさせたくない…
にやっと不敵に笑って見せる
「……まな、どしたん…?もうほしくなっちゃ…」
「……大丈夫、だよ…」
「つら…かったし…やだ、った…けど……ぎんのせいじゃ、ない…よ……」
「………」
まながそんな事を言う
そもそもまながそんな事を思っていたことに驚いた
「………」
「………おれ…に…我慢しようとするなよ……」
そう言うとまなはそのままオレの顔をぐいーっと引っ張って唇にキスをした
頬を赤く染めて目を逸らす、それからゆっくりと視線を合わせてにーっと笑った
「ぎんのこと…す、すき、だよ…今までも……あと…これからも……ずっと……だから……」
まならしく無いきれいな笑顔だった
けれどだんだん口の端が震え、目じりが下がり、表情が歪んでくる
そしてその歪みはひどくなり…
「だ、から…安心して行って来て……ね…」
「ッ!!」
そう言ったまなの顔は泣く一歩手前みたいで耐えられなかった
とっさにまなを抱きしめる
まなは思ってたよりもずっと小さかった
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