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永遠に今が…

「…ッン…っんん…っんぁん!!」 「………ッ…!!」 それからまなと朝までえっちした まなは途中でふにゃふにゃになって寝てるのか起きてるのかわからなくなっとったけどオレがやめてやることができなかった… 足腰くたくたになって体に力の入っとらんまなにもうちょっと付き合ってって言って結局まなを朝方まで付き合わせてしまった…… ……わるかったと思うとる… それでもまなは行為の最中たくさん好きだと言ってくれた それこそまならしくなかったけど本当に嬉しかった… もちろんオレもまなに好きやと何度も言った… 「……Zzz」 「………」 まなは今隣で眠っとる さっき体を拭いてやってきれいなシーツの上に寝かせてやったばかりや まなは気持ちよさそうに新しい洗剤の匂いのするシーツに体を擦り付けて寝入った 「………」 まなは疲れてあんなにふにゃふにゃになっとったのにオレの手をきゅっと握って離そうとしない もう窓から朝日が差し込んで来ていて時計を見ると朝の5時やった ぼんやりとまなの寝顔を眺める… 今までも何度もこうやってまなの寝顔を眺めてきた 何度も同じように好きやと再確認して、そんな愛おしいまながこうやってオレの隣で無防備に寝とることに幸せを感じた でもきっとあと何度かまなを抱いて、寝顔を眺めたらそれもしばらくできなくなってしまう… 「……まーな…」 まなの名前を呼んで少し汗でしっとりした髪の毛を撫でる 柔らかくて気持ち良かった まなはオレがいなくても大丈夫やろうか… まなは大丈夫やって言ったけれどまなが春から行く大学にはオレはもちろん健斗もいない、健斗は一人暮らしをするっていっとったし、猛は今年もう受験生になる… まなは一人になってしまう… まなの幸せそうな寝顔に再度視線を落とす できることならまなと一緒にいたかった… まなは正直愛想のいい方ではないし、友達がすぐにたくさんできるってタイプでもない 今まで小中高と明るい幼馴染の健斗が一緒やったからなんとかなっとった感は否めない… 「……っはぁ…」 まなは大学で嫌な思いをせんやろうか… まなの行く大学にはうちの学校からもたくさんの生徒が進学する…また今までの…オレとのことの嫌がらせの名残で倦厭されたり後ろ指差されたりしないやろうか… 嫌な思いして…それを誰にも言えなくて…苦しい思いをしないやろうか… まなの頬を撫でるとまなはくすぐったそうに無邪気に笑った そんなまなに傷ついてほしくはなかった…ずっと今のままでいてほしかった… 「………」 オレもまなの隣に体をすべり込ませ、まなを抱き寄せる まなは『…う……』と少し居心地悪そうに顔をしかめたけれどすぐにオレの胸元に鼻を擦り付けて元通りの気持ちよさそうな表情にもどった まなが握ったままのオレの左手と、まなの左手の指輪があたっとる 4年間…4年間の辛抱や…… まなの額にキスをして目を閉じた まながもぞもぞと体を動かしてオレに密着する この時、永遠に今が続けばいいとさえ思った…

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