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電話して?
「………さみし…かった…」
「…うん?」
「………ほんと…は…行って欲しく…ない…の……」
「………」
まなはやっとのことでぽつぽつと話し始めた
オレの肩に顔を押し付けながらかすれた声で話す
「だい、がくも…ぎんと、いっしょが…いい……」
「……うん…」
「こ、やって…いっしょ、にいたい…の…」
「ん…」
まなの声のかすれが強くなりまなの手にも力がこもる
オレはそれを黙って聞いていた
「もし、かしたら…ね…?おれ、もっと背、だってのびる、かも…しれない…」
「……?」
「たいじゅ…も、おもく、なって…こえも、ひくくな…って………どん、どん…ぎんは、かわいい、って思わなくなるかも…しれな、い……」
「………」
「そし、たら…ぎん、おれ、と…ひさし、ぶり……にあった、ら……さめる、かもしれないって…」
まなはぐじっと鼻をすすった
ぎゅうっとまなを力強く抱きしめてやる
かわいいって思わなくなる?まなを?
………そんなこと……
「……まなの背が伸びたって…体重が増えて声が低くなったって……こんなかわええまな見て…冷めるわけないやろ……」
「……ッ…!!」
まなの額や頬にたくさんのキスを落とす
まなはきゅっと目を閉じて応じた
ちゅっとまなの額に再度キスして口を開く
一人になることが不安なまなの不安を少しでもなくしてやりたかった…
「まな…大丈夫やで…」
「?」
「そんな心配、しなくてええんやで…?」
「………」
まなは涙にぬれた顔でこっちを見上げて首をかしげた
「…まながな…寂しかったら言って?絶対会いに来る…」
「………でも…」
「だめ、でもはなし…嫌なことあったら隠したりせんといて?相談して?近くにいる時みたいにすぐ助けたることはできひんかも知らんけど…でも言って…」
まなに言い聞かせるようにそう言う
まなは不安そうな顔で見上げるだけだった
きっとこれだけ言ってもまなはオレに心配を掛けまいと嫌な事や寂しい思いを溜めこむんやろう…
「さすがに一緒の大学には行けんくなるし、こやって毎日毎日も会えんくなるけど…でもやったら毎日電話しよ?毎日声聞かせて?そんでお互いにその日なにがあったか話したら…一緒の大学行っとる気分になれるやろ?」
「………」
そう言うとほんの少しだけまなの顔が明るくなった
まなに笑いかけて見せる
まなの頬につたった涙の痕を拭いてやってまなと額を合わせた
「まな約束…我慢せんといて…絶対…………悲しいことあったり辛いことあったり嫌な事あって、まながオレに話したいと思ったら絶対電話して…」
「………」
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