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衝動の正体

銀にトイレに連れてこられてその中の個室に引っ張りこまれた 何となく銀がなんでトイレに来たのかはわかっていたけれど抵抗はしなかった 銀が荷物を台の上に乗せて俺を膝に乗せて蓋を降ろした便座に座った じっと熱のこもった視線を向けられて恥ずかしくなる 銀はちゅっと俺の首を吸った そして俺の体の形を覚えるように俺に触れた 「……まな…」 「………」 「キス…したくなった……してもええ…?」 銀が俺の唇を指でなぞりながらそう聞いた うんっと縦に首を振って目を閉じる 銀が近づく気配がする…… 銀の唇は遠慮がちに俺の唇に触れ、すぐに何度も唇を食み舌を絡めてきた 「っふ…っう…っはぁ」 「…ッン…」 銀は長い事そうしてキスをし続けた だんだん頭がぽやーっとしてくる 「っう…ぎ、ん…もっ、くるし…」 「………」 俺がそう言って背中を叩いてやっと銀は口を離してくれた それでも名残推しそうに俺の頬や鼻の頭にキスをする そしてすこしすると銀はぎゅうううっときつく俺を抱き締めた そのままじっと動かない 「………」 「……まな…好きやで…」 「………おれも…だ、よ…」 そう言って銀の頭にそっと触れると銀は膝に乗せた俺の胸に顔を押し付けた なんだか胸がいっぱいになるような…そんな感覚に苦しくなる 「……まなと…離れたくないなぁ……」 「………」 「ずっとこやってたい…」 銀が真剣そうな声でそう言う こういう時どうするのがいいかわからなくてとりあえず銀の頭を撫でていた 銀はしばらく黙ってそうされていた 「………あんな、まな…さみしいねん…」 すると銀が唐突にそう言った 驚いて銀の髪に触れていた手が思わず止まってしまった 銀が顔を上げて俺を見た そしてそのまま続ける 「まな、オレと離れるの寂しいって言うてくれたやろ…?オレも同じ…」 「………」 「…まなと離れたくない…」 そう言った銀の目は真剣そのものでなんだかドキッとするほど深い色を目に湛えていた

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