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頬付という男
気が付いたら俺は横になっていた
暖かい…
俺はまだふわふわしたままの頭で考える
昨日俺はカラオケ行って
歌って
でなんかゲームして…そうゲーム…
ハッとして俺は目を開けた
そうだ、俺ゲームで頬付と…
例のアノシーンがフラッシュバックしてくる
ネクタイを緩めながら妙に色っぽく近づいてくる頬付…
うわああああああああああああああ
うっわ恥ずかし
「…百面相…おもろいなぁ~」
昨日のことを思い出してわたわたしてると上から声が降ってきた
まぁ横になってるから正確には頭の方からなんだけど…
「おはよお」
声の方を見ると笑顔で挨拶する頬付の顔が見えた
驚いて俺は起き上がろうとするができない
どうやら頬付が俺の腰をがっちりホールドしているらしい
「おい!!頬付!!離せよ!!」
じたばたするが頬付はびくともしない
話すどころか「ん~」なんて適当に返事しながら俺のうなじにベロッ舌を這わせてきた
「ぅうわ!!…おい!!…ちょっ、頬付!!」
頬付は静止する声も聞かずに舌を移動させて頬骨の上や耳の裏を舐めてきた
「…しょっぱい」
「いっ!!……だって俺昨日風呂入ってねえし…ぅ…おいやめろよ!!汚えよ!!」
自分で言ってて恥ずかしくなってきた
恥ずかしくて涙がでる
「…っうわ!!」
頬付はうなじに顔を埋めたまま服の中に手を入れて体を弄ってきた
胸の突起を指の腹でつぶしたり引っ張ったりする
「…頬付!!お、俺男だぞ!!そんなとこいじってもなんにもなんねえよ!!」
「……………」
それでも頬付はしつこく乳首で遊び続ける
乳輪を指でクルクルとなぞったり、はじいたり、ひっかいたりしている
「……まだだめか…」
しばらくすると飽きたのか頬付は服から手を抜いた
俺はその手の力が緩んだ一瞬をついて頬付の腕から逃げ出した
「あ…にげられた…」
頬付はベットの上で体を起こしてさほど残念でもなさそうに言うとオレを見て昨日のようにニヤッと笑った
背筋がゾクッとする
「…ほ、頬付お前そういう趣味なのかよ…」
頭の中はこんがらがってぐるぐるして今の状況もよくわからないけどそれを表に出してまた頬付に笑われるのは嫌だったのであえて冷静を装ってみた
声、震えてた気がするけど…
「?…ん~…いや?可愛ければどっちでもええかなって…」
首をかしげながら頬付が言う
こんな動作もイケメンで腹立つな…
頬付はそのまま立ち上がってこっちに近づいてくる
俺は逃げようと立ち上がったが立ちくらみがしてそのままフラァっとなってしまった
そのまま頬付に抱き留められる
頭の中がふわふわして平衡感覚がおかしい、足元もおぼつかない
なんでだ?
「おっと…酒、弱いんやろなぁ~フフッ、かわええ」
顔をあげると近くに頬付の顔があって顔が熱くなる
「二日酔いっちゅうやつやろ?顔真っ赤やで?」
頬付は俺をベットの上に寝せると「なんか飲みもんとってくるわ」と言って部屋から出て行った
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