5 / 1015
杉田という男
「かわええなぁ~…」
腕の中でぐっすり眠っている男を見て思う
昨日オレは転校した先の学校でこいつに会った
名前は杉田学というオレと比べて至って平凡極まりない名前だった
席が隣でちょっとイケメンで(オレほどやないけど)クラスでもそれなりの地位を確立しとるんやろな~と思った
で昨日の放課後クラスのやつらがオレの歓迎会をしてくれると言うのでカラオケに行った
まぁ時間ないわけやないし
ここで断んのも感じ悪いし
で適当に歌って適当に楽しんどる振りをしとった
何が楽しくないってあのビッチどもめが…必要以上にべたべたしよって…
化粧は濃いは香水はきついわ…まぁ顔はちょっとかわいかったけど
品がないねん
どうせオレの事好きとかそういうんやなくて顔が良いからストックにいれとこぐらいにしかおもっとらんのやろ?
…まぁ別にええけど
しばらく適当に流しとったけどだんだんウザったくなってきたんで歌ったついでに席を移った
それがたまたま杉田くんの隣やった
ポロッと口から出た独り言を聞かれて
オレは別に良かったんやけど
杉田くんはきまずそうな顔しとったなぁ~
ちょっとおもろかった
そのまま王様ゲームの流れで杉田くんとキスすることになった
まぁあのビッチども以外なら結構誰でもよかった、ゲームやし
で普通にやって普通に茶化されておわろ思うたのに杉田くんが思いのほかさっきの事を気にしてるからちょっとからかってみたくなった
で舌までいれて酒も飲ませてみた
まさかあれだけで倒れるとは思わんかったけど…
そのあとはまぁ適当に茶化された
杉田くんも茶化されてた、本人寝とったけど…
その後解散になってもなかなか起きない杉田くんを「おまえらキスまでした仲だろ~」と茶化され預けられた
オレもまぁ家まで連れて帰ってやるぐらいええわと思った
でもよく考えたらオレは転校してきたばっかでこいつの家を知らない
それに気づいたときにはみんな帰っとった
で起こそうにも起きんし仕方ないからオレの家に連れてきた
しわになりそうな服だけ適当に脱がせてオレの服だったけど着せて
とりあえずベットに放り込んだ
オレは布団しいて床に寝てもよかったけど
思いのほかキスした時の杉田くんの反応がおもろかったんで驚かせようと一緒に寝てみた
思った通り起きた時の杉田くんはおもろかった
始めはオレに気づいて無いらしくなんだかふわふわしてて
そしたらいきなり目見開いて顔真っ赤にして恥ずかしがり始めた
手に取るように何考えとるのかわかってほんまおもろかったわ~
オレがいるって気づいた後もずっとわたわたしとってかわいかったから
もっといじめてみたくなった案の定いじめがいのある子やった
ずーっと顔真っ赤にして意識しまくっとったほんまかわいかったなぁ~
一通りわたわたして落ち着いたみたいやったけど
まだ酒も抜けてないようで相変わらずふにゃふにゃしてた
きっと杉田くんにそっちの気はないんやろーけどおもろいおもちゃを手に入れた
まぁまだ全然そういう経験もないようやし開発しがいもあってほんま楽しみやわ~
片方のコップに薬を入れながらニヤニヤしてしまう
オレはウキウキしながら緑茶と媚薬入り緑茶の入ったコップを持って部屋に戻っていった
ともだちにシェアしよう!