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頬付という男2
俺はボーっと天井を見ながら考えてた
頭も痛いし気持ち悪い…
両親も酒に強くないから自分も強くはないだろうと思ってたけどまさかあの量でこんなになるとは思わなかった…
一人になって落ち着いて考えてみた結果
ここは多分頬付の家なんだろう
少なくとも俺の家ではない
着ている服も俺のじゃない
ちょっと手足の裾が長いのがはらたつ…
きっと昨日あのままぶっ倒れた俺をどういう経緯かで頬付があずかることになったんだ
「はぁ~…かっこわる…俺…」
ゴロンと寝返りをうったところで頬付がコップを二つ持って帰って来た
顔がカーッと熱くなる
マジでどうしたんだ俺…
「ほら飲み、起きれる?」
頬付はわざわざ俺の体を起こして支えながら飲ませてくれた
ホッとする
のどが渇いてたオレは全部飲んでしまった
ちなみに至極どうでもいいけど俺は麦茶より緑茶派です
○鷹や生○よりお~○お茶こそが至高
「家に連絡した方がええんとちゃう?今日土曜やけど昨日の無断外泊やろ?」
「いや、オレん家両親とも仕事で家にいないから…えっと…頬付親は?」
「銀でええで?オレんとこも似たようなもん、おらんよ」
「…そう…」
会話が止まってしまって気まずい…
「なぁ…まな?」
銀がベットの上に乗ってきた
ビクッと体が揺れる…つかまな?
「…まな?」
「名前まなぶって言うんやろ?だからまな」
「やめろよそんな女みたいな…」
嫌だけどそれどころじゃない
顔が近い…超近い…
「いやや、お前今日からオレのおもちゃな」
「は?」
頭がいまいち回らない
俺がおもちゃ?なんで?
「へ?おもちゃ?なんでだよやだよ」
心臓がばっくばっく言ってる
きっと顔も相当赤い
「…へ~、そう……じゃ、ええわ」
銀は思いのほかあっさり諦めてプイっとそっぽをむいてしまった
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