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俺は新しいおもちゃ

次に俺が目を覚ました時俺は一人で横になってた 窓の外が明るいからまだ日中なんだろう さっきの事を思い出して顔が熱くなる 俺は朝っぱらからなんてことをしてしまったんだ… 「うっ…いたっ…ダルっ…」 体を起こすと尻が痛かった 体が重くだるい… そりゃあれだけのことをすれば痛くもなるし辛くもなるだろう 「…あー、もうくっそ…」 記憶が蘇ってきて恥ずかしさが増す 少なくとも銀とあんな約束をしたのは間違いだ… あいつのおもちゃになんてなったらきっとロクなことがない 「…なんとかして取り消してもらおう…」 のろのろと起き上がって近くに落ちてた服を着る 下着がないからノーパンだけどしょうがない ドアを開けて音がする方へ向かう …顔合わせんの気まずいな… なんで顔を合わせるだけで毎回こんな気まずくならないといけないんだ… おそるおそるドアを開けて部屋に入ると銀はキッチンに立って何か作ってた 「あ、まな起きた?よう寝るな~」 銀はヘラヘラとこっちを見て笑う 思わずドキッとする エプロンしてる… なんでこんなドキドキしてるんだ俺? 「……まなって呼ぶな…」 「おなかすいたんとちゃう?ほれ」 席に座ると銀がお茶とチャーハンを出してくれた 俺の意見は無視ですか しかもあの時と同じコップにあの時と同じ緑茶… 「なんも入れてへんって、なんなら交換するか?」 「…いや、いい」 「早く食わんと冷めるで、あ、体つらいなら食べさせたろか?乱れとったもんなぁ~」 今朝のことを思い出して体が熱くなる 「いい!!自分で食える!!」 「そんな怒らんでもええのに…」 銀からスプーンを奪ってチャーハンを食べてお茶も一気に飲む もう知らん 「フフッ、ええ食いっぷりで、おいし?」 お茶を注ぎなおしながら銀が聞く 「…………別に…ふつう」 ホントはめっちゃうまかったけど素直にそれを言うのは癪だった 銀はそのままニコニコわらって「そう」と言って俺が食べるのを見ていた 食べづらいんだけど… 「…付いとる」 銀が俺の口の端に手を伸ばして口についた米粒を取ろうとする 思わず体がビクッとなる 「フフッ、そんなにびくびくせんでもなんもせんよ…今はね」 取った米粒をそのまま自分の口に運ぶ いちいち動作がエロい… なんだよ…今はって… 俺はそのまま無言で飯を食った 「フーッ…」 腹がいっぱいになって満足して心に余裕も出た 体のだるさも起きた時よりは楽になってる さてここで本題だ… 銀に今朝の発言をなしにしてもらわないといけない… 気が重いな~… 銀は今ソファーでテレビを見てる 「………あのさ、銀…?」 「ん~?」 「今朝の事なんだけどさ…」 「あ、せやせや、まなこっちおいで」 銀にさえぎられて続けられなかった コノヤロ、わざとかよ… 「……だからまなって呼ぶなって」 銀をにらんでいうと 手招きして早くこっちにこいと催促された 仕方なく銀が座ってるソファーの逆端にできるだけ距離をとってすわる 「フフッ、ええ子」 「……………」 頭を撫でられる 釈然としなくてそれを払う 「でな、まなこれ見てみ」 「………!?!?」 銀がケータイの画面を俺の顔の前につきつける 顔が引きつる そこには肌を真っ赤上気させて目を潤ませ口の端からよだれを垂らして腰を突き出して快感に悶える俺の姿が写っていた 「ムービーもあるで?ほれ」 『…っん…あぁ…そ、こやだぁ…』 『…ッハ、ぅう、言う、なぁ…ひゃぁ…ぅ…イク…で、るぅ…』 『…ぅわ!!…っや、なにソコ…っん~~~~~ッ!!』 体を熱が巡って恥ずかしくってどうしようもなくなって立ち上がる そんな俺の腕を銀が引っ張る そのまま俺はバランスを崩して銀の上に倒れこんでしまった ソファの上で銀が下になって俺を抱き寄せたまま喋る 「…約束、守らんとやろ?」 耳元で低い声で言われて 肌がぞわっと泡立つ 心臓の音がうるさくてなにも考えられない 「…っな?まな、まさか昨日の忘れとらんやろ?」 「……………」 「オレに「銀の物にして」って「気持ち良くして」って顔真っ赤にして、いやらしく腰くねらせて、よだれ垂らして…まなからお願いしたんよな?」 「…ッ!?、そ、それはお前がッ~~~~!!!」 妙になまなましく言われ背中から尻にかけてを優しく撫でられて 何も言えなくなる、実際その通りだから… 「返事は?」 「…………はぃ…」 「ええ子」 銀がまた頭にチュッとキスをして言った 心臓がどきどきして銀が触ったところが熱い 俺ホントもうおかしい…

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