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学の苦悶

次の日銀は学校に来なかった 色々考えて寝不足でもんもんとしながら学校に来た俺は拍子抜けしてしまった 「残念?」 健斗がそう尋ねてくる 「…………別に…」 わからない…俺は残念がってるのか? でもどっちにしろホッとしてる わからない… 銀は学校に来ることがまばらになった 来ても遅刻か早退かサボりばかり、たまに授業に出てもボーっと窓の外を見てるか寝ているかのどちらかだった 銀は頭は良かったので先生方も特には言わなかった でもなぜか昼飯は毎回俺たちと食べている、俺たちというか俺とだけど… 健斗はあれから忙しいらしくって一緒に飯を食ってない、先生によばれたり、委員会だったり… 「……………」 「……………」 気まずい… チラッと銀の方を見ると目が合って焦る、銀はそれを見てフフッと笑った ドキッとする 「なに?学」 「…………なんでもない…」 「そう…」 「…………」 「…………」 き、気まずい…… いつも暇なのになんでこんな時だけ忙しいんだよ健斗… 「頬付~1年の女の子が用だって~」 「あ~今行くわ~」 銀が立ち上がってドアの方に向かう、クラスがヒュ~と沸く 今週に入って3度目だ、見なくても告白だってわかる… 銀はモテる、男にも女にも先輩にも後輩にも… このあいだなんて1年の男の子が来てた 男が男に告白するなんてただでさえ恥ずかしい上周りにも色々言われる長めに見えてる… なのにわざわざクラスまで来て銀を呼びに来てた それぐらい好きって事だ 銀に告白しにくる子はみんな素直そうでかわいい子ばかりだった………俺と違って…… 俺は本当に素直じゃないと心底思う「学」なんて名前の割に学習もしない、かわいくない…… 本当に嫌になる…わかってるのに素直になれない また胸がキュウっと苦しくなる 「それ、好きじゃん」 健斗の言ってた言葉が蘇る ……………好きじゃない…銀なんて…絶対違う…

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