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手当
「行こか」
「…………」
銀は何も言わなかった
そのまま俺を抱えてベットまで連れて行ってくれた
何となくベットを見るとあの時の事を思い出して怖かった
銀の服を握る手に力が入る
「…大丈夫」
銀はそう言ってそのままそっとベットの上におろしてくれた
銀がベットの脇に立って俺の体を見てる
……引くよな…やっぱり…
うつむいてしまう
「……学」
「………やだ…」
「…ん?」
「…………まなでいい…」
「……………まな」
少しでも銀が近くにいる実感が欲しかった
呼ばれて顔を上げると唇をふさがれた
「……!?」
「大丈夫やから」
今までのキスと違って触れるだけのキスだった
銀が目を合わせて言う
それだけでホッとした
俺の思ってることをわかって言っているのか違うのかはわからないけど安心できた
「うつ伏せにするで?」
銀が体を支えてくれてごろんと寝返りをうってうつ伏せになる
「しみるやろうけど我慢してな」
「……っつ…う…」
消毒液が沁みて痛い
背中や足がびりびりする
「はい、おーしまい
次前ね」
前も同じように消毒された
全身スースーする
「……まな…ここなにされたん…?」
「………え…」
銀が左の乳首を指差す、銀がそう聞くのも無理ない
そこは他のとことは段違いの怪我だった
ドクッと心臓が鳴り出す
溶けた皮膚と焦げた肌、その下にある赤い肉が見えていた
たばこを押し付けられたときの痛みや恐怖を思い出して自然と体が震え、呼吸が荒くなる
「言って?…オレに教えて…」
銀が俺の頬を撫で視線をそこからやんわりそらしてくれる
「…………た、ばこ…押し付けられた……」
「…………………」
引いたかな…
目が合わせられない
「そう………痛かったな……」
「……!?」
銀はそういうといきなりそこを口に含んだ
一瞬思いがけない痛みで気が飛びそうになる
「……っつぅ…っああ……っやだ、銀…いやっ、っアぁ!!…い、だぁぁ‼︎」
そのうち痛みが無くなって敏感になったそこに快感がやってくる
皮が無くなってぐじゅぐじゅになっているそこを優しく舐められくすぐられて直接快感が響いてくる
「っはぁん、ぁあぁん…っいやぁ…ぎ、ん、やぁ…」
「消毒液やと痛すぎるやろ?」
「っはぁぁ…く、ちにいれて…しゃべんなぁ…いき、がぁ…」
「……こうされるの気持ちええ?」
銀が一度口を離してぴんっと尖ってしまったそこにフーッと息を吹きかける
口を離されるとじわじわと痛みが戻ってきて辛い
「…っや、痛い…もぅ、やだぁ…」
「もうちょっと…」
「…っん、ん…っはぁん、あぁ……」
しばらくして銀は口を離した
銀の赤い舌から糸が引いて、乳首も赤く尖ってふるふると震えてて何ともいやらしかった
口を離されたことで強烈な痛痒さがやってくる、恥ずかしさと痛さで涙が出た
「…っは、銀…痛い、痒い…」
「待ってな、いま薬塗ったるわ」
「もぅ…ムリ、やだぁ…」
これ以上快感に耐えられそうになくて首を振る
「きれいに治らなくなるで」
「………いい」
「オレがだめ」
そう言って銀が塗り薬を人差し指に乗せて
乳首に顔を寄せて塗り始める
「っやだぁ…ぎ、んダメッ…やだ、やだ!!」
「まなじっとしててや」
銀の指がぬるぬると薬を塗り広げていく、その指があいつらと比べ物にならないくらい優しくてそれに感じてしまっている自分が嫌だった
もう下腹に熱が溜まっていて恥ずかしかった
「っふぁ…ッ~~~~」
「はい、おわった…」
「へぁ…」
体から力が抜けて変な声が出る
銀を見るとティッシュで手に付いた薬の残りを拭きとっていた
「あとは?」
「……へ?」
「あと怪我しとるところあらへん?」
尿道と尻の事を思い出してまた体が震えだした
「…………な、い…」
「嘘や、どこ?」
嘘を見透かされて困る
何をされたか言いたくなかった
「まな…どこ怪我してるかだけでええから」
また銀が頭に手を置く
これ、ずるい…
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