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銀の逆襲

………さて… 「…よいしょ」 まなが眠ってしばらくしてから立ち上がる 「…う、ん?」 「……はいはい」 体を任せていたものが無くなったからかオレが離れて寒くなったからかまなが唸って顔をしかめる でも頭撫でたらすぐに丸くなって気持ち良さげに眠りに戻った …まなは起きてる間…というか意識がしっかりしている間はそうとう素直じゃない(まぁかわええけど)けどそのかわりにヤってる最中とか寝てる時とか意識があまりしっかりしてない時はそうとう素直やと思う まなが再度深く眠ったのを確認してから生乾きのシャツに腕を通す さすがに後始末せな… マットやなんかはその辺にあった雑巾で適当に拭けばいいけど さすがにまなを雑巾で拭くわけにはいかないから保健室からタオルを取ってきてきれいにしてやる 服も着せてひと段落してから隣にすわる まながすり寄ってくる 猫みたいや… そんな事を思ってまなを撫でたり頬を突いたりして遊んでいたら何かの音が聞こえた 音はまなのスマホだった メールボックスを開く あいつらからだった 『ちゃんと一日我慢できたー?きっと後ろとろっとろなんだろーね? えっちくなったまなちゃん、楽しみにしてるから早く3階東のトイレまでおいでね?』 ……胸糞悪い… メールを削除しておく 「……まな…まな…」 「……んー、んう?」 「ちょっとオレ行ってくるわぁ、すぐ戻ってくるから待っとってな」 「…んー…」 まながふらふら起き上がって前後に揺れながら曖昧に返事をする まだ寝ぼけて目をつぶったままのまなの唇を吸う 「…っ!!」 「起きた?」 「っな、なにすんだよ!!!」 「だから、オレちょっと行ってくるからここで待っとって?」 「……ぅ、え?…でも…」 まなが返事に渋るきっともうすぐ放課後やからあいつらの事を気にしとるんやろ 「大丈夫、やから待ってて…」 「……………わ、かった…」 まだ震えてる 「大丈夫」 まなの頭に再度キスをする 一瞬ビクッとまなの体が揺れる 「…う、あ…うん…」 「じゃ」 …まなも待ってるしできるだけ手早く終わらせんとな~ 別にまなに言わなかったのはまなに言ったらきっと巻き込めないとかなんとか言い出すから黙っといたほうがええと思った、その方がオレもやりたいようにやれるし… オレはそのまま3階東トイレに向かった

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