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健斗の餌係…?

「ねえねえ!!知ってる?3年の先輩退学になったんだって!!」 「…?へ~」 「なんかもとからたばことかお酒とかお薬とか?いろいろ良くないことやってた噂の先輩らしいんだけどね?」 「何?ばれたの?」 「それがさ、なんでも先週3階の東トイレで「えっちいこと」してたんだって!!3人とも!!」 「3人?」 今日は珍しく健斗も一緒に昼飯を食っている、まだ今日の餌係は来てないみたいだけど… 健斗の話を聞いてビクッっとする 先週のその日は俺が呼び出されるはずだった日だ…結局呼び出されることもなく次の日もその次の日もびくびくしながら学校に行ったが何もなかった… そのまま一週間すぎたが何もない 正直何もないのも怖いけれど飽きてくれたと信じるしか俺にはできなかった 「健斗、誰かきとるで」 「あ、飯だ」 銀がパンを持って戻ってくるのと入れ替わりに健斗が席を立つ じーっと銀を見る…… 「退学したのあのセンパイらしいで、よかったな」 「…………何かしたの…?」 「……………ナイショ…」 ……………なんかしたのか… なんかちょっと先輩が不憫かもしれない…いや同情する気はないけれど… 「………なにしたの?」 「なにもしてへんよ」 銀がにやにや笑ってる… 嘘だ… 「まぁそうなればええなとはおもっとったけど?」 「……………」 絶対なんかしたんだ… でも銀は絶対言わないんだろうな… 今もにやにや笑ったままパン食べてる… ………腑に落ちない… でもその後銀にそのことを聞いても適当な返ししかしてくれなかった むくれて健斗のいるドアの方を見る 健斗は何やらでかい金髪の男と親しげに話してた、1年だ… ……俺よりでかい… そいつから弁当を貰ってる 「…?…あぁ…」 「知ってんの?」 「…ん?……いや?……健斗男にもモテるんやなぁって…まぁかわええ顔しとるしなぁ~」 「……今まではいなかったはず…だ、けど?」 銀もちょうど見てたらしい ………どうせ俺はかわいくないよ… 「…あ、妬いた?」 「妬いてない!!」 「フフッ、まなの方がかわええよ」 銀が頭を撫でようと伸ばしてくる手を振り払う 「学校で、そういうの…やめろってば…」 「まな真っ赤」 「…うるさい」 「まな、かわええ」 くっそ…いっつも遊ばれてばかりでいらいらする… そのまま顔を健斗の方に戻す 「健斗!!昼休み終わるぞ!!」 「なんで怒ってんの!?」 健斗はまだ金髪と話していたけど金髪の方が気を使って帰ろうとし始めた 「え~…あ、せっかくだし猛も食べて行きなよ、お昼まだでしょ?」 「…え…いやオレはいいッス…」 「え~一緒に食べようよ~」 「え、や…いいですって」 健斗が猛と呼ばれた男をズルズル引っ張って連れてくる …2年の教室で飯を食わされるなんて…かわいそうに… 「あの子あれやで、ヤンキー」 銀が俺を引っ張って耳元で言う …くっつくなよ!! つかそんなの見たらわかるよ、健斗憧れのヤンキーだろ? 「それなり有名な奴らしいで喧嘩も強いらしいし」 確かに周りの人がさーっと避けて行ってる その人もばつの悪そうな顔をしている でもなんでそんなやつが健斗の弁当作って来てんだよ… 【馴れ初め編 終わり】

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