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健斗くんの話 どおおおおおおおおおおしよおおおおおおおお
「……ださい」
「え?」
「…学さんの話…しないでください…」
「へ?なんで?」
ビックリした
いつも通り楽しく昼ごはんを食べてるつもりだった
突然猛が絞り出すような声で言った
「嫌なんです…先輩が楽しそうに学さんの話してるのを聞くの…辛いんです…」
「……………」
「……スンマセン」
そう言って猛は行ってしまった
おれはポカーンとしたままその場に座ってた
なんで?なんでそうなるの?
全然何もわからなかったけど猛はすごい苦しそうで泣きそうな顔をしてた
それを見てなぜかおれまで苦しくて泣きそうになった、胸が痛かった
なんでかわからないけどおれは猛を傷つけたんだ…
ショックでずっとそこに座り呆けてた
さっき予鈴が聞こえたけど動かなかった
もしかしたら猛が帰ってくるかもしれないと思った
「あれ?今日は金髪君おらんの?てか健斗やん?」
「………銀…」
足音が聞こえてもしかしてと思って振り返ったら銀だった…
じわぁっと涙が出る…高校に上がっても泣き虫だと学に言われてそれが嫌で泣かないようにしてたのに…
「…え、なんで?なんで泣いとるん?」
「ぎいいいいいいんんんんんんん」
「うっわ……」
そのままだばだば泣き続けた
「なしたん?」
「たけるに嫌われてたらどおおおしよおおおおおお」
「声がでかい」
そのまま銀に今までのいきさつを話した
「ふ~ん?金髪君、やっぱりやん」
「…うぇ…え?」
「や、なんでもない」
猛が明日から来なかったらと思うと寂しかった
弁当もだけど、猛と昼ごはんを食べるのは楽しかった
「…ッう…っズビ…」
「泣くなや」
「…あう…」
銀に顔を拭われる
「そんなにいやなら話に行けばええやん」
「どこにいるかわかんない」
「ケータイは?」
「…知らない…」
「はぁ~…」
銀がため息をつくのが聞こえる
「どおおおおおおおおおおしよおおおおおおおおおお」
「だから声でかい」
「…っズ…グズ…」
「……クラスに聞きに行けばええんちゃう?」
「…っず…クラス?」
…そっか…クラスに行けば誰か連絡先知ってるかも…
「そうする!!行ってくる!!」
グッと顔を拭って立ち上がる
「放課後にしや、まだ授業中やで」
「…あ、そっか」
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