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健斗くんの話 猛の家

銀に言われておれは勇んで1‐1の教室に来ていた なんとかして猛の連絡先を聞き出そうと思ったんだけど……… 成果は芳しくなかった… 誰に聞いてもメアドも、番号も、家の場所も、全部知らないって… あまり人に好かれてないのは知ってたけどここまでとは思わなかった でも諦めきれなくて次の案を考えながら廊下を歩く 「お~紺庄~」 「…あ」 下を向いて歩いてたら誰かに声をかけられた 声の主はオレの一年の時の担任だった笹先生ことみっちーだ 名前が満だからみっちー、若いし面白いから人気が高い 「みっちーじゃん」 「おー相変わらず小っちゃいな」 「やめてよ」 頭をぽんぽんされる あれ?そういえばみっちー今って… 「みっちー!!猛の!!吉田猛の連絡先知らない!!」 みっちーは今年も1‐1の担任のはずだ 「え、あぁ…まぁわかるけど…」 「教えて!!」 でオレは今猛の家の前にいる 猛の家はオレの家とは逆方向に3駅のところにあるアパートの一室だった 「……来ちゃった…」 勢いでいつも頑張って貯めてるおこずかいで電車に乗って、いちよう人の家に来るからコンビニのだけどお菓子も買ってきた でもいざ家に付いたら勇気がでなかった 「………よし…」 勇気を出してチャイムを押すピンポーンと音がして部屋の中から声が聞こえてきた 「お姉ちゃん帰って来たのかも」 「姉貴なら鍵持ってるよ」 「たけにい!!早く!!」 「わかってるよ、戻れ向こう行ってろ」 「「「「「はーい」」」」」 一時のガヤガヤの後にドアが開かれた 「はー…い…」 「猛!!」 「紺庄先輩!?」 猛はおれの顔を見るとバタンと扉を閉めてしまった 「猛!!開けてよ!!」 「なんで家知ってんすか!!つかドア叩かないでください!!」 「みっちーに聞いた!!なんで閉めるの!!」 ドアノブを掴んでがちゃがちゃするでも中から鍵をかけられたらしくって開かない 「帰ってください!!」 「ヤダ!!入れて話してくれるまで帰らない!!」 「開けません!!話すことなんてないです!!」 避けられるのがつらかったけどここで帰っちゃったら明日から猛はもう会ってくれない気がしてずっとドアの前に張り付いてた 「たける…開けてよ…」 じわっと涙が滲む…泣き虫は治ってないかもしれない 「あれ?健斗くん」 「…しずちゃん…先輩?」 後ろを振り返るとなぜかしずちゃん先輩が立っていた

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