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健斗くんの話 腐女子

「っふ…ん、は…っや…たけぅ…はぁん…」 角度を変えて何度もキスした 体の力が抜けてくたっとなった先輩を支えて何度も舌を絡めた 顎が痛くなって唇がひりひりしても続けた 時間なんて気にしてなかった… カシャ!! 「…?」 「……た、ける?」 カシャ!! 何かの音がしてハッとした ふすまの方を見ると少しだけ開いてた隙間がパタッと閉じた 向こうから声が聞こえだした 「きゃー!!見て!!良く撮れた!!」 「ちょっと、しず姉それあたしにも頂戴よ!!」 「やーん、もうめっちゃかわいい…」 焦ってふすまを開ける 「あ…たけ兄…」 「きゃ、ばれちゃった」 カーッと頭に血がのぼる そこにはケータイを片手にはしゃぐ雫と美香の姿があった 「…っな…」 ビックリしすぎて口がぱくぱくするけど声がでない 「猛、ごちそう様」 「たけ兄、こんどいちゃいちゃする時もうちでしてね」 …見られた… 「帰ってたなら言えよおおおおおおお」 恥ずかしい…身内に見られるとか超恥ずかしい… 「ほら…猛にも写真上げるからゆるして?」 「いらん!!」 「でも健斗さんのキス顔だよ?」 「………いらん…」 「健斗くん受け…妄想が現実に!!」 「あたしはたけ兄が受けで不良受けでもおいしかったんだけど」 「……なかなかいいわね!!」 「うるさい!!」 そうだこいつらは腐女子と呼ばれる部類だった…くそ… 「……たける?」 「健斗くん!!おめでとう!!」 「健斗さんたけ兄よろしくね!!」 「え、え、」 先輩も困惑しているみたいだった くっそ… 「先輩…スンマセン…」 「え?」 「健斗くん猛と付き合うのよね!!」 「え…あ、あ…はい…え?」 まだ先輩はフラフラしてた 「きゃー美香!!赤飯炊きましょ赤飯!!」 「健斗さんも晩御飯食べて行くよね?」 「あ、はい…」 オレのいない間にどんどん話が進んでいく… 「まだ時間あるから、そっちでイチャイチャしてていいよ、あ、ふすま空けてやってね」 「やだよ!!しねえよ!!」 「……え…やなの…」 紺庄先輩がしゅーんとする 「あ、や…やじゃ、ない、です…」 言ってて恥ずかしくなってしまった でもそれと同じぐらい嬉しかったし幸せだった 良かった…男でも何もダメじゃなかった

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