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健斗くんの話 おいしいピーマン

「いやだ!!なんでまたピーマン入ってるの!!」 「バランスが悪いんスよ!!食ってください!!今日は全部食べないとだめですよ」 「え~、や~だ~」 こうしてオレと紺庄先輩は恋人になった でも今までとあまり変わってない、一緒にお昼食べてるだけ もちろんヤってなんてないしキスすらあの一回きり(ニ回か…) オレとしてはちょっと欲求不満… 今はまた校舎裏でピーマン嫌いの先輩と格闘している 「やだ!!ピーマン嫌い!!苦い!!」 「でも食べてください!!昨日もにんじん残したじゃないですか!!」 「やだ!!やだやだ!!」 「もう!!」 ピーマンを口に含んで先輩の顔を引き寄せる 「…………苦いですか?」 「……………お、おいしいです…」 かわい…真っ赤… 「次からちゃんと食べてくれないとこうしますから…」 「……………余計ピーマン食べなくなる…」 「……え…」 顔が熱くなる… 先輩…そう言うのあざとい… お互い赤い顔を見合わせる 「…………あ、そだ…」 紺庄先輩が赤い顔をパッと背けて話し出す 「銀と学ねうまくいったみたいだよ」 「あ、そうなんすか」 …やっぱり頬付先輩の気に入ってる人って学さんだったんだ… っていうかあの人、一人の人決めると思わなかった…なんだかんだ言ってうまく言いくるめてセフレのままなんじゃないかと思った… 頬付先輩も学さんもついこの間まで学校を休んでたらしい 二人して…一緒のタイミングで… ……………それでそういうことを考えるのは別にオレが変態だからとかそう言うわけじゃない…と思う… 「でね明日一回二人と昼食べようかと思って」 「…そうッスか…」 最近気づいたけどオレはそうとうやきもち焼きらしい 一緒に昼飯を食うって言ってるだけなのにもやもやする そうだ 「じゃあ、明日教室に弁当持ってきますね」 「え?いいの?」 先輩がビックリした顔をする いっそついでに学さんがどんな美人か見てやる… 「もちろん」 「やった!!ありがとう!!」 次の日オレが弁当を持って行って驚愕したのは言うまでもない…

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