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イライラ【学】
それからもずっと銀のハーレムは拡大し続けた
朝と昼と毎休み時間、銀の隣の俺の席なんてない
今も校舎裏で昼飯を食ってた、銀とはあれ以来一緒に飯も食ってない
ここ一週間俺はずっとイライラし続けていた
「…学…銀と仲直りしたら?」
「べつにケンカしてないし…」
「明らかにしてますよね?」
とうとう健斗と猛にまでそんなことを言われた
「………してない…」
「なんで?この間まで仲良かったじゃん」
「だからしてないって!!」
そんなまま昼休みも終わった
最近ずっとこんな感じだ…
授業も身に入らず家に帰ってもなんもやる気が起きない
そんなのの繰り返しだった
でも最近そうやって女子に囲まれてる銀を見ると寂しくなることがあった
今までは怒りで押し隠してたものがあふれ出てきそうでだから怒って自分にも気づかれないようにしていた
知らない先輩が銀の腕に体をすり寄せてるのをみてイラつき、知らない後輩が銀の首に腕を巻きつけてるのを見て腹が立った
何より銀がそんなことをニコニコ笑って甘んじて受け入れてるのがつらかった
だから早く謝ろうと思ってもそんな銀たちを見るたびに頭に血がのぼってダメだった
「あーだめだ…」
教科書を開いて宿題をしていた机から離れてベットに倒れ込む
手がつかない
一人になるとそんな寂しさや悲しさがやってきてダメだった
何にもやる気が起きない
健斗に気分転換に遊びに行こうと言われたのも断ってしまった
ふとベットの端に置いてた銀の服が目に入った
あの日、とっさに銀の家から出て来たときに俺が着ていてそのまま返しそびれてしまった服だ
それに手が伸びて引き寄せる
………銀の匂いがする…
それに顔を埋めてると悲しさが増して涙がでそうだった
むらむらしてよこしまな考えがでてきて
銀の匂いだけで半勃ちしてしまったそれにそろそろと手が伸びる
…だめだ…今これでそんなことしたら余計惨めになる…
そう思って手を止めようと思ってもなかなか体が言うことを聞かなかった
寂しい…さみしいよ……
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