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後悔

いつもよりドキドキして学校に行った いつもより早起きして朝シャンしたし、いつもはつけないワックスなんてのもつけた、銀の服も洗濯してアイロンかけて袋に入れて学校にも始発に乗ってきた ドキドキしたまま席に座って待った なのに銀はいつまでたっても来なかった とうとうSHRの時間になって先生が来てしまった 「頬付は休みかー?」 「保健室で見ましたー」 誰かがそう言ったのを聞いて立ち上がる 「先生ちょっとトイレ行ってきます!!」 「え、おい!!杉田!!」 先生の返事を聞かないまま教室を走り出る 決意が揺らがないうちに言っておきたかった いっきに保健室の扉の前に来る 深呼吸して息を整えドアの取っ手に手をかける 言わなくちゃ… 手に力を入れる 「…きゃはは、やだぁ、もぉえっち~」 少しドアを開けて隙間から漏れてきた声を聴いて体がピタッと動かなくなる え… 「やだったらぁ、もぉ~」 あ…だれか別のひとが使ってるんだ…行かないと邪魔しちゃわるい… 手足が先からすーっと冷えていく ちがう…きっと銀は今日休みだ…あの子は見間違えたんだ… 早く立ち去りたいのにいつも肝心な時に体が動かない 「や~だ、だめっ、もぉ~」 「なんで?自分から誘ってきたやん?」 「ん~、ちゅーしてくれたらいいよ?」 ここでやっと足が動いた やだ…聞きたくなかった… 走って階段裏まで行ってしゃがみこむ ここで銀とキスもしたしセックスだってした 「っうぇ…ぐす…ひっく…」 もうだめだ… 涙があとからあとから出てくる 「ぐず…っう、うぇ…」 やっぱり銀だって男の俺なんかより女の子の方がよかったんだ… そりゃそうだ…いっつも迷惑かけるし、かわいげないし、しかもヤるのだって嫌がるし、初めてもあげれなかったし、すぐ泣くし、気持ち良くしてあげれないし… こんなんならあの時嫌がらないでヤっとけば良かった… 後悔しても後悔しきれなくてずっとそこで泣き続けた

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