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4人部屋
銀と手をつないだままになってるのに気づいて離そうとしたら銀にそのままが良いと言われた
いつもなら人前でそんなことしない!!って言うとこだけど旅行中だし銀が俺を大事にしてくれて嬉しかったからそのままカウンターと体の間にかくして手をつないだままにしてた
銀が手を握る力を強めたり弱くしたり指で手の甲を摩ったりしてくるのを感じながら適当に雑談して奥に一度引っ込んだお姉さんが来るのを待っていた
………それにしてもなかなか来ないな…
健斗と猛も待ちきれなくなってこっちに来て少し離れたところに立っている
って言うか猛の足の上に健斗が足を乗せて腕を掴んで猛が足踏みするのに合わせて足を動かしている……しかも平然と…
親子か……つか仲良いな……
そう思ってたらさっきのお姉さんが奥で上司っぽい男の人と困り顔で話してるのが見えた
「……どうしたんだろ?」
「……さぁ?」
銀はあまり気にしてないみたいで俺の手で遊び続けてる
お姉さんが小走りで戻ってきた
「すみません、本日ニ人部屋を二部屋でご予約いただいてたんですがこちらの手違いでただ今二人部屋がお一つしかご用意できない状況でして…」
「……あらら…」
銀はまだ俺の手を弄っててあんまり話を聞いてない
聞けよ!!お姉さん困ってんだろ!!
銀の手から自分の手を引き抜いて銀を小突く
銀は明らかに不満そうな顔をしたけどそのままお姉さんに向き直った
「本日四人部屋ならご用意できるので、もし可能であれば本日は四人部屋にお泊りいただいて明日移動していただくという形には、できないでしょうか?」
「オレは別にええけど?」
「俺もいいよ?」
健斗と猛にもオーケーを貰ってその畝を伝えるとお姉さんはこちらが申し訳なくなるぐらい頭を下げてた
さすがに健斗と猛も一緒のところでは銀も盛ったりしないだろうと安心して部屋に向かった
今日はちゃんと寝れそうで良かった…
健斗たち…っていうか主に猛には申し訳ないけど…
部屋も大きくてきれいだった
旅館の人がお詫びにって良い部屋にしてくれたらしい
景色もいいし部屋に露天風呂までついてた、ここの旅館はどこの部屋にもついてるらしい
「すごーい!!!!ひろーい!!!!」
健斗が部屋に入るなりバタバタとあわただしく部屋の中を散策しだした
………こいつ小学校の時からなんも変わってないな…
そんな健斗をしり目にこの旅館のパンフレットに目を通す
部屋についてる温泉のほかに大浴場って言うのがあるみたい
料理は部屋に運んでもらうこともできるしレストランに行ってもいいと…
………これ俺らは宿泊券あるからこまごました移動費とか以外はかかってないけどいくらぐらいするんだろう……
今回ばかりは銀の強運…というか悪運に感謝だ…
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