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銀は目立つ【銀、学】

その旅館の周辺は観光地になっていた それなりの大きさがあって道の両端にお土産屋やら神社やらいろんなお店があった 今日はそこを観光することにしていた 部屋に戻って私服に着替えてから外に出た 初めは4人で見て回っていたが俺はどうしても腰と尻が痛くてお荷物になってたから俺と銀、健斗と猛で別れて別行動を取ることにした 「ほれ、まなちゃきちゃき歩かんと全部見て回れんで?」 「………誰のせいだと思ってんだよ…」 「だからおんぶしたるって言っとるやん」 「人前でそんな事できるか!!」 「抱っこでもええよ?」 「……そう言う意味じゃない…」 そんな会話をしながらゆっくり店を回って見てた でもやっぱりどこに行っても銀は目立つ さっきから何回女の子の集団に絡まれてた事か… そのたびに俺は少し離れたところからそれを見ていた ………浴衣で連れてこなくてよかった… そんな事を思いながらある店の前であんこの入ったお菓子が焼けるのを見ていた 「え~ホントに高校生なの~?」 「見えな~い」 近くで女の子のキャイキャイ騒ぐ声が聞こえてそっちを見ると案の定銀がまた女の子に囲まれてた 今後は今までの人たちと違ってOLの女子会です!!って感じでみんなきれいに着飾ったお姉さんたちだった 「ね~?名前なんて言うの?」 「いいよいいよ!!君なら高校生でも全然オッケー」 「ほら、奢ってあげるしさ?いこ?」 みんな思い思いに銀の腕を取って体をすり寄せてる ムッとした、なんで銀ちゃんと断らないんだよ!! 銀の顔を見るとこっちを見ながら「どうする?」って顔をしてた くっそ…俺がどうするかみてるんだ…アイツ… 女の人の態度にも銀の態度にも腹が立ってイライラが溜まってくる そんなときに逆側の歩道に健斗と猛が見えた、そっちはそっちで絡まれてるみたいだ 絡まれてるのは健斗らしかった、健斗は猛にしがみついてなんか大きい声で言っている 「え~いいじゃん、後ろの子も一緒でいいからさ」 「めっちゃかわいい~ホントに高校生?」 「2年生だよ!!!」 健斗は健斗で銀と同じことを言われてる……まぁ意味は真逆だけど… 「いいじゃん、ね?ちょっとだけ?お姉さんたちとお茶しよ?」 「だから嫌だよ!!おれ猛と来てるんだもん!!」 「だからお友達も一緒でいいってば~」 「お友達じゃないよ!!」 「「「…………?」」」 「おれの彼氏だよ!!!!」 「「「!?」」」 「!?」 「!?」 お姉さんたちも俺も驚いたけど猛もめちゃめちゃびっくりしてた お姉さんたちがそそくさと立ち去って行く 猛は片手で口を覆って顔を真っ赤にしていて健斗は猛の正面に立って嬉しそうにはにかんでもう片方の猛の手を握ってた ………仲良いなぁ…

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