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俺の彼氏【銀、学】

銀の方に顔を戻すと銀もそっちを見てたみたいでこっちに顔を戻しながらニヤニヤして再度「どうする?」って顔をしてきた くっそ…楽しみやがって… 「…銀!!」 銀の周りにいるお姉さんたちを押しのけて銀の肩を掴む …銀は俺の彼氏なんだ…それで…俺は銀の彼氏なんだ… そのまま銀の肩をひっぱて銀の唇に自分の唇を重ねた、勢い余って歯がぶつかって痛かったけど我慢する 周りでお姉さんが絶句しているのがわかる 薄く目を開けると銀もビックリした顔をしていた、銀は嫌がらなかった でもだんだんと冷静になってきて恥ずかしさの方が勝ってくる ……どうしよ…めっちゃ見られてる…ってか俺なんでこんなことしちゃったんだろう…もう離した方がいいのか?……わかんねぇ… どうしたらいいかわかんなくなって恥ずかしくって銀の方を見ると銀はニヤッと笑った 嫌な予感がした するとすぐに背中に銀の腕が回ってきて深くキスを返された 頭を固定して逃げれないようにされ、歯があたらないように首を捻って口内に舌を差し込み、わざとクチュクチュと音を立てている 俺からキスしたはずなのにあっという間に主導権を奪われてしまった 「……ふぁ…ッん…っや、ぎ、ん…」 腰も抜けて銀に支えられ、よだれも飲み込めなくなって口の端を伝い落ちて行く、変な声も我慢できない 銀にチラッと視線を向けられてお姉さんたちはハッとしたみたいで走ってどこかに行ってしまった ホッとした なのに銀はまだ唇を離さない どんどんエスカレートしていって舌伝いに唾を流し込んでくる 「……まな、まな…まーな?」 「………ッン、や!!…っぎ、ん…やり、すぎ……んぅ…」 「………だってまなが始めたんやろ…?…」 銀がどんどん前かがみになっていくから俺は必然的に後ろに反り返ってしまう くっそ…もう…これ以上は関係ない人にも見られる!! 旅行先だった事と突発的な嫉妬心からさっきはしたことだけれど別に誰かまわず見せびらかすためにやってるわけじゃない 幸い店の影に隠れててなかなか見つかりづらいところではあるけれど油断はできない ヤバ…力はいんな… もうずっと銀に口内を犯され続けて一人じゃ立てないぐらいへろへろで銀の胸元にしがみついて、寄りかかって支えられてるだけだ 頭がくらくらしてどれくらい時間が立ったかもわからない よだれが首の方まで伝って行って苦しくて涙が滲む下半身にもどんどん熱が溜まる っも…ムリ… でもそんな酸欠で意識が朦朧としてきたところで救済が入った 「………なにやってんスか…先輩…」 「……………」 「……ん?何って…キス?」 声の方に首をやると顔を真っ赤にした健斗と猛が立っていた 健斗は猛の後ろに回って猛の背中に顔を押し付けてる 「……そんな見りゃわかんだろみたいな感じで言わないでください!!」 「だって見たらわかるやろ?」 「もう学さんへろへろじゃないですか!!」 あー……恥ずかしい… そんな最大限に恥ずかしい思いをしてさらに足腰が立たなくて銀におぶられて帰るって言う追加で恥ずかしい思いをさせられた 「銀すごいね、学重くないの?」 「んー…あんま重くはないなー?別にまながええならお姫様だっこでもええんよ?」 「…学さん、大丈夫ですよ!!もうすぐ旅館着きますから!!」 「………うっせ猛…そのフォローやめろ…」 パーカーのフードを深く被ってできるだけ銀の肩に顔を埋めて帰ったけどそれでもたくさんの視線を感じて恥ずかしくてしょうがなかった

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