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一緒はイヤ

「やだっ!!おれ学と一緒がいい!!」 紺庄先輩の声が廊下に響く 廊下にいた何人かがこっちを見た 「…や…健斗、それは……」 学さんが申し訳なさそうにオレを見上げている 「学もオレとがええって言っとるんやからおとなしく猛と一緒に行きや、健斗」 「い~や~だ~!!!」 「……………別に銀とがいいなんて一言も言ってないけど…」 夕食から戻ってくると受付のお姉さんが部屋の準備ができたと言うので鍵を受け取って移動してきた なぜか紺庄先輩はオレと同室が嫌らしい… 昨日の風呂と言い…そろそろホントに傷つくんですけど… さっきから紺庄先輩はいやだいやだと大騒ぎして学さんから離れようとしない 頬付先輩と学さんがいろいろ言っても紺庄先輩は言うことを聞こうとしない すると学さんがはぁ…っと大きな息を付いてから俺たちから少し離れたところへ涙目の紺庄先輩を連れて行って小さい子をあやすように紺庄先輩の肩をさすって目を同じ高さに合わせて諭していた 戻ってきた先輩は渋々と言う感じで俺との同室を許可した ………学さん…すごいな… 部屋に入った後も紺庄先輩は憂鬱そうな顔をしてた 「先輩今日風呂どうします?大浴場行きます?」 「…………入らない…」 「ダメです」 「…………部屋の入る…」 そう言って先輩はぶすっとしたまま部屋の露天風呂に入って行った …………なんで先輩あんなに機嫌悪いんだろう… 少しイラッとした ………オレ先輩の彼氏なんだよな?なんで先輩あんないやがってるんだ? イラッとしてだからちょっと先輩に意地悪してやろうと思った タオルと着替えを持って先輩の入ってる露天風呂に入っていく 服を脱いで腰にタオルを巻いて露天につながるドアを開け放って大股で入る 「った、猛!?」 紺庄先輩は素っ頓狂な声を上げて風呂の隅っこまで移動してしまった 体を洗って先輩と少し離れたところにつかる 先輩は腰にタオルを巻いたまま入ってて体育座りをしていた 首も腕も腰も足も全部オレよりも細くて折れそうだった 顔を真っ赤にしている 「なんで入ってくんだよ…」 「別に付き合ってるんだし良いじゃないですか」 「……………」 先輩はそのまま黙ってしまった 二人で無言のまま風呂に浸かり続ける 先輩はオレがあがるのを待ってるみたいだった でも等々先輩が我慢できなくなったみたいで腰のタオルをきつくしばって走って脱衣所に入って行った …………オレも子供っぽくなったなぁ~ そう思いながらしばらくの間風呂に浸かり続けた いつもひかるやひかりと一緒に入ってるから風呂で足を延ばしたのなんて久しぶりだった

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