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お似合いカップル
少し気分の上がったまま教室に帰った
みんなに見てもらいたい気持ちがないと言えばうそだった
「………え?お、おぉおおおぉおぉ!!!紺庄!?」
「え、ヤバいわ、超可愛い」
「俺抱けるわ…余裕で抜ける…」
「その辺の女子より可愛いぞ!!つるぺたなのが余計いいよな~」
「すげ、あコレ胸は何もしてないのか」
「っあ、っや…」
「えろーなんか紺庄反応もエロいぞ」
「これ下は?下は……男物だよな、さすがにな~」
「あ…ちょ、っや、めくんないで…」
「ははっ、本番女物履けよ~」
「これなんか変な気分になりそうだわ~」
「な~紺庄肌すべすべだしさーコレ剃ってんの?」
「え…別に…なにも……っちょ、触んないで…」
「え~天然かよ~男なのもったいねーわ」
「紺庄お前下もつるつる?」
「それはないだろ~」
「だよな~」
「………」
教室に戻るなり人に囲まれた
皆好き勝手な事言ってべたべたおれの体に触ってくる…
ちょっと怖い…し、気持ち悪い…
服の胸の部分をぺろんとめくられたり短いスカートのすそを引っ張られ太ももや二の腕を撫でられる
やだな…
わけが分からなくなってきてきゅうっと目をつむった時に助けが入った
「もうやめときや」
グッと強い力で腰と腕を引かれて
人の壁の間から抜け出すことができた
ぽすっと大きいものの中に納まって少しほっとする
「あ、頬付ずっりー」
「やめとけってお前じゃ頬付に勝てねえよ」
「…それもそうだ…」
「自分でいうなよ」
皆笑っててさっきの雰囲気と空気が変わって安心した
上を見上げると銀がおれを抱き込んだまま背中に手を置いていた
「健斗、大丈夫?」
「あ、うん…ありがと…」
銀にお礼を言ってから体を離した
……やっぱ銀はかっこいいなぁ~
スタイルや顔もだけど動作なんかもかっこよかった
…………猛の方がかっこいいけど…
「でもさーお前らめっちゃお似合いじゃね?」
「おー確かに!!」
「身長差ありすぎだろ、30cmはあんぞ」
「ちゅーすんの大変やなぁ~」
銀が適当な事言って流してくれる
「や、でもほんとお前らなら男同士でも許せるわ」
「ほんとほんと~美男美女でお似合いだよ」
少しドキッとしたけど
また銀が適当にあしらってくれた
……よかった…銀いると心強いな~…
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