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その頃…【雫、美香、鈴木、二宮】
「キャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!美香!!!!!文化祭!!!!人が注目する中でのキス!!!!BLの王道!!!!!」
「良かったねしず姉!!写真もムービーもしっかりだよ!!!」
「頭の血管切れそうだわ!!!!」
「私も鼻血止んないよ!!!」
体育館内のキャットウォークで紺庄くんと猛の公開キスを見てスマホのシャッターを切りまくる二つの影…
「次のイベントはこれで行くわよ!!!!帰ったらさっそくプロット作るわよ!!!!ツイッターにもお知らせ上げとくのよ!!!!」
「いいネタ入って良かったね!!!!これ1000部は堅いよ!!!」
「はぁっ!!!あれは!!!」
「??」
「美香!!!見なさい!!!あそこの壁のところを!!!」
「あぁ!!杉田さんと頬付さん!!!」
「やるわね!!頬付くん!!!さすがBLは何たるかを心得てるわ!!!!」
「杉田さんも絵にかいたような理想の受けだよね!!!!」
「頬付くんが関西弁なのが私得ね!!!」
「杉田さんの平凡受けと頬付さんの非凡攻め!!!!おいしいカプだよね!!!!」
「はぁ!!見て!!!杉田くんリンゴ飴持ってるわ!!!!頬付くんが杉田くんとキスして「リンゴ飴味…」って言ってるわあぁぁぁぁあ!!!!!」
「しず姉BLに関しては視力めちゃめちゃ良いよね!!!私ここからじゃ頬付さんの唇の動きまでわかんない!!!!」
「…ふふ…まだまだね美香、愛の力よ!!!」
「っあ!!でも頬付さんと杉田さんもう一回ちゅーしてる!!!!」
「きゃああああああああああああ!!!!あの杉田くんの一回だけだからな!!って顔が溜まんないわ!!!!!」
「そこから舌入れられてへろへろにされてキス一回だけのはずが何回もヤるはめになるんだね!!!!!」
「これからこっそり二人で抜けて空き教室で…はぁあぁぁぁあ!!!!」
「あー!!!!でもたけ兄と健斗さんもなんかやってる!!!!!」
「きゃああああああああ!!!!猛が健斗くんに告ってるぅぅうぅぅうぅぅう!!!!!!」
「なにそれ!!!!なにそれ!!!!しず姉メモって!!!メモって!!!!!」
「あ、でも頬付君たちもぉぉおおぉぉおおぉお!!!!」
「きゃあああああああああ!!!!隊長!!処理が追いつきませえええええええええええええん!!!!!」
その影が二人でわたわたして大騒ぎしているのが見えた
「……吉田…さん?」
その片方は猛の姉の吉田雫に見えた
「なぁなぁ、けい、あそこにいるのって吉田さんじゃない?」
「そりゃ12時ライブだし吉田さんが来てても…」
「そうじゃなくてさ!!ほら!!あのキャットウォークの…」
それを言うためにオレはけいによって大きい音に声がかき消されないようにけいの耳元で喋った
「あぁぁぁぁぁああぁあ!!!!!!でもしず姉!!!!!ステージの上でもしず姉の同級生がぁぁぁぁぁあぁぁあぁ!!!!」
「っむ!!!!あれは鈴木と二宮!!!!」
「肩に手置いて耳元で何か話してるよ!!!!」
「う~ん…見えないわね……」
『…………ッフ、お前もああいうこと、されたいのか…?』
『えっ、ああ言うことって…』
『わかってんだろ…ステージの上でココこんなにしてるくせに…』
『っあ、っや、リュウ!!ダメだよ…み、見られちゃう…』
『見られると思って興奮してたんだろ…変態…』
『…やぁ、ん…』
『ふふっ、あとでもっと良いコトしてやるよ…』
「みたいな!?みたいな!?」
「きゃあああああああああああああ!!!!!」
「そこであのキーボードの子がそれ見て嫉妬するんだあああああああああ!!!」
「萌えるうううううううううううう!!!!!」
なんて事になってるとも知らずに…
「ほら、あそこ、今柵掴んでヘドバンしてる」
「あ、ほんとだ、誰かといるね」
「………何やってんだ?吉田さん?」
「………吉田さんってなんかもっとおとなしいと思ってた…」
「だよな~見間違えか…」
「そうだよ〜、ちょっと似てる気するけど吉田さんキャットウォークでヘドバンしないでしょ」
「それもそうだよな~」
【文化祭編 終わり】
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