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文化祭おまけ 一回だけなら
「いらっしゃいませー!!!」
「い、いらッ、しゃい、ませっ!!」
「だ~か~ら!!!杉田硬いって言ってるでしょ!!!」
「……ゴメン…」
うちのクラスは大繁盛なせいで午前中はほとんど出ずっぱりだった
休憩もろくに取れてない
「あれ?杉田朝から休憩取って無くない?」
「あ、まぁ…」
「えっ!?ゴメン気づかなかった!!いいよ、休憩取っといで」
「………ありがとう」
やっと休憩が取れる
まぁ途中聞けば良かったんだけどなんだかみんな忙しそうで自分だけって気にもなれなかった
ふうっと息を付く
「なぁなぁ、オレも休憩まだなんやけど」
「え?あー…頬付くんもか~」
「オレ疲れた~」
「う~ん、うん、いいよ、杉田と休憩取っといで」
「ありがとー」
………っげ…
足早に教室から出ようとする
後ろで女子が落胆する声が聞こえた
「まーな?」
「…来んなよ……」
「なにそれ、ひどない?」
「俺休憩なんだよ!!」
「オレかて休憩やもん、まな一緒に行こや」
「お前といたら休憩になんない…」
結局掴まって逃げ切れず一緒に回ることになってしまった…
女物の香水の匂いがぷんぷんする
「まな~、オレ疲れた~」
「うわっ、やめろ!!匂い移る!!あと重い!!」
「まな癒して」
「っわ!!耳に息かけんなって!!」
銀に後ろから寄りかかられてぐいぐい押される
周りからはじゃれてるようにしか見えなくても俺は結構気が気じゃなかった
「あ~まなの匂いする…」
「やめ、ろって…忙しかったから汗臭いし…」
「そっちの方がそそる」
「っひ!!っわ、お前廊下で何やってんだよ!!」
「ばれへんって、ちゃんと前見て歩き」
銀が俺の首元に顔を埋めて体重をかけながら進む
やっぱり周りからはじゃれてるように見える
でも銀は顔を首元に埋めたまま今度はそこを舐めて吸い始めた
背中がぞわぞわする
「ぎ、ん…ほんとヤバいって…」
「あ、まなそこ入って」
「そこってトイレだけど…」
「せやで?」
「ヤダよ」
「じゃあ噛む」
銀が首に軽く歯を立ててきてぞくんと体が震える
「わ、かったって…入る!!入るから…」
結局俺に拒否権ないし…仕方なくトイレに入った
中には誰もいなかった
そのまま銀に個室に押し込められる
……なんていうか…もう予想通り過ぎて…
「ふふっ、まーな?」
「だから…やめろって…」
「ええやん、オレ疲れてんねん、まな補給させて」
「…ヤダよ…」
「まな抵抗しなかったやん?今だって鍵開けて出て行けるのにそうしないやん?」
「………」
銀が俺の体を撫でまわして言う
俺が逃げないのは多分…妬いてるからだ
朝から銀の周りで楽しそうにしてる女子に妬いたんだ
だから銀が俺を求めてくれるのが嬉しくないと言ったらうそになる
でもそれを言うのはさすがに照れくさかった
なのに今日に限って銀は自分から無理やりやろうとしない
やるならやれよ…
「まながホントに嫌ならせんけど?」
「……………」
「どうする?」
「……………………キス、一回…だけなら…いい…」
「ふふっ、初めからそう言ったらええのに」
「…………っん、ぁ…」
「まな自分からオレが舌吸いやすいようにしとるくせに…」
「……して、ない…っは…」
銀にキスされて体の芯が溶けて行く
深く口内を犯される
「…ぎ、ん…一回だけ、って…」
「まだ口離してないから一回」
「…ん…ぅ……んむぁ…」
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